にきび、吹き出物の基礎知識とにきび、吹き出物の漢方

ニキビと漢方

全人類の90%が1度は体験している、にきびを徹底解説!

正式には尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)といいます。
皮膚の慢性炎症による皮膚疾患に位置付けられています。

毛包(毛の根元にある袋状の部分)や皮脂腺が炎症を起こしている状態です。
にきびには大きく分けて「思春期にきび」と「大人にきび」の2種類があります。

思春期にきびとは

主に10代に多く見られます。
この頃は、男女ともに成長ホルモンの分泌量が急激に増加します。

特に男性ホルモンが皮脂線を刺激することから、皮脂の過剰分泌が原因となり毛穴が詰まることで毛穴の中に皮脂がたまります。

毛穴が詰まった状態が続くと、にきびの原因菌である「アクネ菌」が増えて炎症がおきます。
ホルモンバランスが安定する20代になると思春期にきびは自然に治ります。

思春期にきびには清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

思春期にきびは自然に治るとはいえ、体質によってはかなり酷く出る場合があり、少しでも良くしたいものですよね。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)は肌の乾燥や貧血はなく、患部の炎症がつよく上半身(主に顔)に症状が出る若者のニキビに有名な漢方です。

揚げ物、コーラ、チョコレート大好き中高生はスキンケアと共にまずこの漢方を試してみるべきでしょう!

大人にきびとは

全人類の90%が1度は体験している、にきびを徹底解説!

20代頃からできるにきびです。
「吹き出物」といわれることもあります。

皮脂の過剰分泌だけではなく、不規則な食生活や睡眠不足、ストレス、飲酒や喫煙、ホルモンバランスの乱れなどさまざまなな原因があります。

また、肌代謝のリズムが崩れて古くなった角質がたまり毛穴が詰まりやすくなり、にきびができやすくなっています。

間違ったスキンケア(化粧品やメイクによる毛穴の詰まりなど)も大人にきびの原因になることがあります。大人にきびは治りにくく、繰り返してしまいます。

にきびの原因

にきびの原因

にきびの原因は、皮脂の過剰分泌による毛穴のつまりや、皮膚が睡眠不足や乾燥、生活習慣の乱れや紫外線などの刺激を受けて肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れる事、皮脂を栄養にする原因菌の増殖などがあります。
その他にも女性は排卵後ホルモンの影響で皮膚が脂っぽくなるのでにきびができやすくなります。

にきびの原因になる事をまとめると、

  • ・皮脂の過剰分泌
  • ・脂質や糖質の多い不規則な食生活
  • ・睡眠不足
  • ・ストレス
  • ・飲酒や喫煙
  • ・紫外線などの外部からの刺激
  • ・肌の乾燥
  • ・ホルモンバランスの乱れ

このような事が上げられます。
にきびに悩む方は思い当たる部分があるのではないでしょうか?
にきび予防の為にはできるところから改善することをお勧めします。

不規則な食生活

「脂っこいものが好き」「お菓子や甘いものが好き」と思い当たる方は油分を多く摂りすぎていのではないでしょうか?

脂肪分が多いものを摂りすぎると、お肌に必要なビタミンB群が消費されてしまいます。
その結果不足しがちになったり皮脂の分泌がふえたりするので、にきびを悪化させる原因にもなります。

食物繊維など緑黄色野菜をを積極的に摂り余分な油分を排出させることが大事です。

睡眠不足

大きな原因の一つとして考えられる「睡眠不足」。
肌代謝(ターンオーバー)は睡眠中に行われます。

そのため質の良い肌を作る上で睡眠はとても重要です。
睡眠の質が悪かったり、時間が短かったりするとターンオーバーに影響を及ぼします。
不規則な睡眠は、ホルモンバランスの乱れや、肌免疫の低下を引き起こすのでにきびの原因に繋がります。

ストレス

ストレスが、肌のバリア機能を減少させるというのは最近の研究で解明されています。
治りにくいニキビはストレスが原因になっている可能性があります。

ストレスで免疫力が低下し、ニキビの原因菌のアクネ菌の増加も加速させます。

ストレスは自律神経の乱れともいわれ、男性ホルモンの増加が見られ、皮脂の分泌量が増えます。
ストレスの増加はホルモンバランスを乱す原因にもなります。

ホルモンバランス

生理周期に合わせてにきびができる場合、ホルモンバランスが影響していると考えられます。

ホルモンが影響するにきびは、フェイスラインや口周りにできやすいという特徴があります。
生理前は、黄体ホルモンが上昇するため、体温が上がったり、PMS(月経前症候群)も出てきます。
PMSに関して詳しく知りたいことはこちらをご確認ください。

大人にきびと漢方

大人にきびと漢方

食生活や睡眠不足・スキンケアは、なんとか努力すればできる改善ですが、それでもなかなか良くならない、そんなときは漢方薬の出番です!
漢方薬は上記であげたホルモンバランスやストレスなど根本的な体の中の原因から改善することができます。
「皮膚は内臓の鏡」とも言われ、繰り返すにきびの原因は、体の内側にあります。
あなたのにきびの原因はどこにあるのでしょうか?
ここからは徹底的に、漢方でのタイプ別の原因と改善方法をご説明していきます。

吹き出物のできる場所と内臓の関係

吹き出物のできる場所と内臓の関係

吹き出物ができる場所によって、主にどの機能が低下しているのかということが分かります。
できる場所の傾向がある人は、一つの参考になると思います。

  • 口まわり、額:胃の不調が原因
  • 鼻、頬:便秘などの腸のトラブル、元々のアレルギー体質が原因
  • こめかみ目の周り:自律神経の乱れが原因

本治と標治

本治と標治

本治(ほんち)とは病気を起こした原因を捜し当て、原因を取り除くことです。
標治(ひょうち)とは今出ている症状を取り除くことです。

お肌のお悩みは「とにかく早く症状を取りたい、症状さえなくなればいい」と思いがちです。
しかし、症状は病気の現象であり、病気の本質ではありません。
ですので、しっかり本治をし、繰り返さないことが大切です。

本治と標治では基本的には「先本後標(せんぽんこうひょう)」と言われ、本治をしてから標治というのが原則です。
ただ、やはり見た目に分かるものですので、症状が出ていることによるストレスもあります。
本治をしながら標治薬を上手に使って改善していくという方法もあります。

また、皮膚は毒素を出す働きがあります。
ニキビは体の毒を出している状態です。
毒を出してしまった方が早く治るので、毒出しの漢方薬を使うことがあります。
その場合は、一時的にニキビが悪化します。

このように一時的に悪化することがあるため、漢方みず堂ではお薬をお出しした後も、特に最初や処方を変更した場合は細かく状態を確認させていただいております。
あまりに酷く日常生活に支障があるようであれば、量を減らしたり、毒出しの作用がマイルドなものに変更します。

一時的な悪化が見られやすい漢方薬としては、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、消風散(しょうふうさん)があり、標治薬としては三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、白虎湯(びゃっことう)、桂麻各半湯(けいまかくはんとう)などがあります。

あなたのニキビはどのタイプ?

あなたのニキビはどのタイプ?

漢方的にニキビは大きく3つのタイプにわけられます。

  1. ①胃腸が原因
  2. ②ストレスやホルモンバランスが原因
  3. ③①と②が慢性化してこじらせている場合

※横にスクロールしてご覧ください。

原因胃腸ストレスやホルモンバランスの乱れ①と②が慢性化
どんなにきび?顔面、額に多くできる
胸や背中にも発生する
絞り出すと白または黄色く粘った膿が出てくる
紅い(わずかに紅い)
頂点に黒い点々がある(老廃物が酸化すると黒くなる)
顔のにきびが長期にわたってある
皮膚は紅色または暗紅色、紫っぽい
生理がくると悪化し、月経後軽減する
頬や下顎部にまで広がり、長期間にわたって消失しない。
大豆大、ソラマメ大にまで増大した紫紅色の腫塊ができる
その他の症状皮膚は油を塗ったように光っている
舌の色は紅い
舌につく苔は薄い黄色あるいは厚くべっとりとしている
喉が渇きやすい
便秘
黄色い尿
月経不順
月経時には血塊・腹痛がある
しみ・そばかす
あざができやすい
舌の色は暗紅または瘀斑(茶色〜紫の斑点がある)
代表的な漢方薬半夏瀉心湯
茵蔯蒿湯
茵蔯五苓散
防風通聖散
清上防風湯
桂枝茯苓丸加ヨクイニン
桃核承気湯
加味逍遥散
当帰芍薬散
温清飲
荊芥連翹湯
桂枝茯苓丸加ヨクイニン
芎帰調血飲第一加減
折衝飲
温胆湯
茵蔯蒿湯
防風通聖散

①胃腸に原因がある

便秘をするとニキビができる、胃の調子が悪いと肌荒れする、というのは皆さん経験的にあるのではないでしょうか?
綺麗な肌は、綺麗な血液からできます。
綺麗な血液は食べたものから作られます。
食べるものが悪かったり、胃腸が弱ると血液が汚れてしまうということです。

胃腸が弱る原因としては、辛いもの・油もの・味の濃いもの・甘いもの・生臭い魚の食べすぎ、飲酒の習慣などがあります。

また、どんなに食事に気を付けていても元々胃腸が弱いという方もいらっしゃると思います。

230種類以上ある漢方薬で最も種類が多いのが胃腸の漢方薬です!
今まで胃薬や整腸剤、色々飲んだけどいつも胃の調子が悪い・・・
という方、きっとあなたに合った漢方薬が見つかると思います。

  • 顔面、額に多くできる
  • 胸や背中にも発生する
  • 絞り出すと白または黄色く粘った膿が出てくる
  • 紅い(わずかに紅い)
  • 頂点に黒い点々がある(老廃物が酸化すると黒くなる)
  • ・皮膚は油を塗ったように光っている
  • ・舌の色は紅い
  • ・舌につく苔は薄い黄色あるいは厚くべっとりとしている
  • ・喉が渇きやすい
  • ・便秘
  • ・黄色い尿
①胃腸に原因がある場合の代表的な漢方薬
胸やけ
口内炎
食欲旺盛で食べてもすぐに空腹になる
半夏瀉心湯
(はんげしゃしんとう)
ひどい便秘
皮脂が多い
茵蔯蒿湯
(いんちんこうとう)
むくみ
口が粘る
軟便〜下痢
茵蔯五苓散
(いんちんごれいさん)
肥満傾向
便秘
防風通聖散
(ぼうふうつうしょうさん)
化膿して赤いニキビ
青年期のニキビ
清上防風湯
(せいじょうぼうふうとう)
①胃腸が原因のにきびの改善例

20代、30代、40代と年々ひどくなったにきび。
漢方飲み始めの1ヶ月では治りが早くなったことを実感。
水分のとりすぎや甘いものを控え、同時にダイエットも行い、1年後にはすっかりにきびができなくなった方の例です。

②ストレスやホルモンバランスの乱れ

ストレスで生理が乱れるというのはよくあることですね。
ストレスとホルモンバランスは密接に関係しています。

大人のニキビと言われるものの大半は、ストレスやホルモンバランスが原因です。
根本的な改善には、ストレスの緩和やホルモンバランスを整えることが大切です。
とはいえ、現代社会において、ストレスはどうしようもない・・・という状況も多いですよね。

漢方では、ストレスなどの精神的刺激や不規則な生活で「気の巡り」が悪くなるとイライラして、そうすると「血の巡り」が悪くなり生理に影響します。
実は、漢方にはストレスに良い生薬があります。
芳香性の高い、薄荷(はっか)やみかんの皮などは、ストレスによって悪くなった「気の巡り」をよくする生薬です。
また、柴胡(さいこ)が含まれる漢方薬はストレスによる症状によく使いますし、
芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)の組み合わせは筋肉の緊張をほぐしてくれます。
このようにストレスに良いものがある、というのは漢方薬の魅力です。
気分の落ち込み、辛いものの食べすぎ、強壮剤の飲みすぎなどは拍車をかけます。
このタイプのニキビは慢性化し、良くなるのに時間がかかる場合が多いです。

  • 顔のにきびが長期にわたってある
  • 皮膚は紅色または暗紅色、紫っぽい
  • 生理がくると悪化し、月経後軽減する
  • ・月経不順
  • ・月経時には血塊・腹痛がある
  • ・しみ・そばかす
  • ・あざができやすい
  • ・舌の色は暗紅または瘀斑(茶色〜紫、黒っぽい斑点がある)
  • ・舌の裏側の静脈が青々と筋立っている
②ストレスやホルモンバランスの乱れの代表的な漢方薬

◎青ニキビ(紫〜赤黒い):瘀血(血の巡りが悪い)が目立つ

血の巡りが悪い「瘀血」の基本方剤
白い芯のあるニキビ
サメ肌
桂枝茯苓丸加ヨクイニン
(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
※胃腸が弱い人には不向き
体力がある
便秘
イライラ
足は冷えるが顔はのぼせる
桃核承気湯
(とうかくじょうきとう)
口周り、フェイスラインのニキビ
イライラ
便秘・下痢交互
加味逍遥散
(かみしょうようさん)
体力はない
白ニキビだけど中のほうが紫のニキビ
冷え性
むくみ
当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)

◎赤ニキビ(赤味が強いニキビと赤黒いニキビの混在):炎症(熱)が目立つ

赤いニキビ
全体的に顔が赤い
乾燥肌もある
温清飲
(うんせいいん)
赤くて化膿したニキビ
神経過敏、イライラ
鼻炎、扁桃腺が腫れやすい
荊芥連翹湯
(けいがいれんぎょうとう)
温清飲ベースの漢方薬の選び方

赤く化膿しているにきびには炎症をとる漢方薬を使います。
綺麗な血液を補い炎症をとる「温清飲(うんせいいん)」をベースに赤く化膿しているニキビに用いる漢方薬を解説していきます。

温清飲(うんせいいん)

※横にスクロールしてご覧ください。

温清飲(うんせいいん)
四物湯(しもつとう)黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
当帰芍薬川芎熟地黄黄連黄芩黄柏山梔子
補血剤清熱剤

温清飲(うんせいいん)は
四物湯(しもつとう):【当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・川芎(せんきゅう)・熟地黄(じゅくじおう)】」
黄連解毒湯(おうれんげどくとう):【黄連(おうれん)・黄芩(おうごん)・黄柏(おうばく)・山梔子(さんしし)】」
が合わさったものです。

四物湯(しもつとう)は補血剤と言われ、良い血液を補います。
肌の乾燥・貧血・爪がもろい・生理不順など、血が不足している【血虚(けっきょ)】の改善に用います。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は清熱剤と言われ、不眠・口内炎・イライラ・鼻血・炎症など【血熱(けつねつ)】の改善に用います。

つまり、にきびと言っても乾燥肌、赤く炎症があるにきび、冷え・のぼせ、肌がボコボコという感じのにきびに使います。

柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)

温清飲(うんせいいん)にさらに発散・排膿・抗ストレス作用が加わったもので、
アトピー・にきびなどの皮膚症状に限らずアレルギー体質改善全般に良い漢方です。

子供の漢方ですが大人にも使います。
より上半身に症状があり、ストレスも関係する、やや腺病質な方のニキビにぴったりです。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)にとても似ていますが、より体力があり、にきび自体の化膿がひどく、他の炎症症状(副鼻腔炎、目の痒みなど)があるようなニキビに合います。
筋肉質な感じの男性やちょっと肌が浅黒い方にぴったりです。

②ストレスやホルモンバランスの乱れのにきびの改善例

色々な年代の方のストレスやホルモンバランスが関係するにきびの改善例を集めました。

  1. 1)40代の方の生理前にできるあごのニキビ
  2. 2)30代の多忙なストレスのある方のニキビ
  3. 3)20代の化膿した大きなニキビ
  4. 4)20代の精神的に不安定な方のニキビ
  5. 5)20代のストレスで胃腸の調子が悪くなる方のニキビ

①と②が慢性化してこじらせている場合

即効性を求めずに少しずつ良くしていくのが良いです。

経過が長くなり治癒しないと、体を流れる「気・血・津液」の流れがより悪くなります。
化膿した部分が大きく、固くなって隆起したり、局所的に大きく化膿したものが連なって、見た目にもかなり酷くなるため、悩みは大きくなっていきます。

もともとの体質が関係することが多く、飲食の不摂生やストレスなどの外的要因が拍車をかけます。

  • 頬部や下顎部に反転して生じ、長期間にわたって消失しない。
  • 大豆大、ソラマメ大にまで増大した紫紅色の腫塊が高く隆起する。
       
③①と②が慢性化してこじらせている場合の漢方薬

①と②で紹介した漢方薬の中から、何が一番原因となっているかによって1〜2剤を選択し、一つ一つ解決していくことになります。

◎青にきび(紫〜赤黒い)の場合
漢方では瘀血(おけつ)=血の巡りが悪いことが一番の原因と考えます。
桂枝茯苓丸加ヨクイニンの他、芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)や折衝飲(せっしょういん)などの強い血の巡りをよくする(=活血作用)漢方薬を短期的に使用していくと良いでしょう。

◎白にきび、膿が出る場合
漢方では痰湿(たんしつ)=体の中にドロドロした水が溜まっていることが一番の原因と考えます。
赤味(熱)よりも白いにきびがなかなか良くならない時は、根本的な胃腸の弱さが原因となっているため、温胆湯(うんたんとう)や六君子湯(りっくんしとう)、参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)などで長期的に体質改善していくのが良いでしょう。

◎赤にきびで化膿が酷い場合
漢方では湿熱(しつねつ)=体の中にドロドロした水が溜まり、炎症が起きている状態と考えます。
赤味も強く、皮脂もベトベトするような時は十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を使います。
ただし、悪いものを外に出す「発散」の性質が強いため、飲み始めに悪化することがあるので注意が必要です。

にきびの種類

にきびの種類

ニキビは白にきび→黒にきび→赤にきび→黄にきびという順番に悪化していきます。
徐々に菌が増殖して、炎症を起こしてしまいます。
放置するとにきび痕になってしまうので早い段階で治療をするようにしましょう。

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炎症のないにきび白にきび皮脂が毛穴に詰まった状態。
にきびの最初の段階。
小さい白い点〜乳白色に見えます。
皮膚の内側では毛包が広がりアクネ菌が増え始めます。
黒にきび白にきびが少し進行した状態。
酸化された皮膚などによって黒く見える状態。
シミやホクロのようにも見えます。
炎症を起こしたにきび赤にきび黒にきびがさらに進行し、炎症がおきている状態。
毛穴に詰まった皮脂に細菌が繁殖し、患部が赤く腫れ上がっている状態です。
黄にきび赤にきびがさらに進行し、炎症が激しくなった状態。
患部が化膿して膿をもっています。
原因菌のアクネ菌の他に、黄色ブドウ球菌もにきびに入り込み増殖します。
重症化すると、にきび痕ができてしまうおそれがあります。

一般的なにきびの治療法

一般的なにきびの治療法

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内服薬(飲み薬)
  • ・抗菌薬
    原因になるアクネ菌の殺菌の目的で服用します
  • ・ビタミン剤
    皮脂の分泌を抑えたり、肌の生まれ変わりを早くする目的で服用します。
  • 漢方薬(体質改善、ホルモンバランスを整える)
    体質改善やホルモンバランスを整える目的で服用します。
    漢方薬は種類が多いため、体質に合ったものを選ぶ必要があります。
    お気軽にご相談ください。
外用薬(塗り薬)
  • ・抗炎症成分
    炎症を抑えて、にきびの赤みや痛みを防いでくれます。
  • ・殺菌成分
    アクネ菌の増殖を防いで、にきびの悪化を防いでくれます。
  • ・抗菌成分
    菌の働きを抑える作用と化膿止めの作用があります。
  • ・角質軟化成分
    角質を柔らかくするピーリング作用があります。
  • ・ビタミン剤
    皮膚の炎症を抑える作用と、皮脂の分泌を抑える作用があります。

漢方の外用薬「中黄膏(ちゅうおうこう)について

漢方の外用薬「中黄膏(ちゅうおうこう)について

漢方薬の外用薬といえば紫雲膏(しうんこう)が有名ですが、ニキビの場合は中黄膏(ちゅうおうこう)がおすすめです。

鬱金末(うこんまつ)・黄柏末(おうばくまつ)・胡麻油(ごまゆ)・蜜蝋(みつろう)の4種類から出来ています。

胡麻油を200℃まで熱し、水分を飛ばした中に蜜蝋をいれ、冷えかけた頃に鬱金末(うこんまつ)、黄柏末(おうばくまつ)を入れ混ぜながら固まらせます。

一般的な効能効果は、急性化膿性皮膚炎(はれもの)の初期、打ち身、ねんざなど炎症症状に使用されます。

鬱金(ウコン)血液の巡りを良くし、炎症をとる働き
黄柏(オウバク)炎症を抑え、化膿を抑える作用があります。
ジュクジュクした湿疹にも。
中黄膏の黄色は黄柏の色です。
炎症をとる漢方薬「黄連解毒湯」にも含まれます。
胡麻油(ゴマユ)基材、肌を潤す働き
それぞれの生薬を馴染ませる働きがあります。
蜜蝋(ミツロウ)肌の保湿、抗菌作用
ミツバチが巣を作る為に分泌する液体を固めたもの。
化粧品やキャンドルなどにも使用されます。

清熱作用が強いため、熱症状のニキビや吹き出物に使用します。
また、解毒作用があるため、患部が化膿して膿をもった場合にも使われます。
ウコンの色の黄色が衣服に着色しやすいですので気をつけて使用してください。

基本的に漢方の軟膏は厚く患部に乗せるように塗布します。
色がつきますので、ガーゼなどを当てておくと良いでしょう。
炎症が治まりニキビ跡が残った場合には紫雲膏を使用するとよいでしょう。

にきび痕について

にきび痕について

炎症を伴うにきびができた時にそのままにしてしまうと、色素沈着でシミになったり赤みが残ります。
色素沈着が軽減するまでには数ヶ月〜数年かかるといわれています。
また、赤くなった部分の皮膚が破壊され、皮膚の表面が陥没してしまうことがあります。

クレーター

炎症が皮膚の奥の真皮層まで達してしまうと、組織が破壊され皮膚表面が陥没していまうことがあります。

皮膚の表面に凹みが残った状態のことをクレーターと呼びます。

色素沈着

皮膚に存在する色素細胞(メラノサイト)をにきびが刺激したことで、赤みや茶色みだけが残ってしまいます。
このような状態のことを色素沈着といいます。

通常は肌の生まれ変わりで色素沈着は消えますが、炎症が長引くと色素が消えずにシミとして定着することがあります。

赤み

毛穴の中には、皮脂とアクネ菌がいつも潜んでいます。

毛穴が詰まりアクネ菌が増加すると、炎症を起こして皮膚に赤みが出てきます。

赤く腫れ上がったものを触ったりしているとに刺激になって、なかなか消えず悪化していきます

炎症をとる代表的な生薬

炎症をとる代表的な生薬

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生薬名働き入っている漢方薬
(今回ご紹介したものの中で)
石膏
(せっこう)
胃の炎症からくるニキビ白虎湯(びゃっことう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
知母
(ちも)
冷ましながら潤す、乾燥系の肌の方白虎湯(びゃっことう)
消風散(しょうふうさん)
山梔子
(さんしし)
肌の炎症が取れやすい黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
温清飲(うんせいいん)
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
黄芩
(おうごん)
皮膚や呼吸器の炎症をとる黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
温清飲(うんせいいん)
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
竹茹
(ちくじょ)
皮膚、呼吸器、胃の炎症をとる温胆湯(うんたんとう)
連翹
(れんぎょう)
清熱解毒(先が膿んでるニキビに)柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
桔梗
(ききょう)
化膿止め、排膿作用があるので、中で膿んで腫れて痛いニキビ、膿が出しきれないときに柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)

東洋医学特有の瞑眩(めんげん)について

にきびの一時的な悪化のように、漢方薬を飲む時に起こる、一見副作用と思われる不快な症状は、実は瞑眩(めんげん)であることが非常に多いです。
瞑眩とは、漢方薬を服用したり、東洋医学的治療の際に起こる、治癒反応、いわゆる好転反応のことをいいます。

漢方薬によって、体の中が巡りはじめると、溜まっていたものが流れ、不要なものが排出され、それに伴い様々な症状が出ます。

例えば、皮膚から排出されれば、湿疹やできものができたり、汗をどっとかいたりします。皮膚疾患で漢方をお飲みの方は、悪化したように感じることが多いです。
便や尿で排出されれば、お小水が増えたり、下痢をしたり、血が巡ると、滞っていたものが月経時に塊として出たりします。

不要なものが出きったら、自然と治まります。
治まるまでつらいですが、身体が変化し始めた兆候、これから良くなっていくというサインでもあります。
これを乗り越えると体質改善がすすんでいきます。

瞑眩(めんげん)の期間も様々ですが、1週間程度であらわれ、2週間から1ヶ月で治まることが多いように思います。

アトピーなど長く患っている皮膚疾患などは、期間が長くなることが多く、何回か繰り返すこともあります。

また、不規則な生活で滞りが強い方は、強く出る傾向があるように思います。
瞑眩(めんげん)を乗り越え、しっかり良くなるためにも、食生活、睡眠などを見直してみることも、とても大切です。

ただ、瞑眩が出るかどうか、どれぐらい続くか、実際には飲んでみないと分からない・・・というのが専門家でありながらも正直な感想です。
それほど人間の体というのは未知のものだと思います。

今出ているのは瞑眩(めんげん)なのか、副作用なのか症状だけで判断するのはなかなか難しいものです。
これってどうなの?と思われたら、自己判断せず、私たち漢方みず堂にお伝えください。

にきびのスキンケアで大切なこと

にきびのスキンケアで大切なこと

人間の体はうまくできており、病気になっても自分で治す力があります。
それは自然治癒力と呼ばれます。
ただし、体のバランスが崩れると自然治癒力も弱まってしまいます。

肌にも自然治癒力が備わっています。
にきびのスキンケアを行う上で大切なのは、肌が本来持っているターンオーバー(肌代謝)という肌を綺麗にする働きを整えてあげることです。

バリア機能とは

肌の持つバリア機能とは、角質層という皮膚の表面部分が外部からの刺激と乾燥から体を守ることです。
バリア機能が低下したすると皮膚から水分が外へ逃げ出すため乾燥し、ウイルスや細菌などが侵入して皮膚の病気が起こりやすい状態になります。

にきびの予防には皮膚の清潔を保つこと、過剰な皮脂を抑えることが大切です。
しかし洗顔をしすぎるとバリア機能が低下してしまいます。

適度な皮脂の分泌は、刺激の侵入を守り皮膚から水分が蒸発するのを防ぎます。
なので、過剰に洗浄をして皮脂を落としすぎるのもお肌には良くありません。

また、皮脂が多すぎてもニキビの原因になりますので、皮脂が「適度」な状態を保つということが大切になります。

ニキビ用の洗顔料は、皮脂を落としすぎる物がありますので大人ニキビのかたは洗顔料を選ばないと、皮脂を乾燥させてしまう原因になる場合があります。

こちらにはおススメの洗顔料をいくつか紹介いたします。
洗浄力と保湿力が高いものを選んであるので、あとは自分に合ったものを選ぶようにしてください。

皮脂膜が弱酸性(Ph5.5~7.0)で保たれていることも、にきびの原因になる細菌や真菌の侵入を守るために大切です。

ターンオーバーとは

肌のターンオーバーとは、通常約4週間のサイクルで起きる肌の生まれ変わりの事です。

表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ、それが上層へと移行し、肌の表面に出てきます。
それが垢や古い角質として剥がれ落ちて、新しい細胞と入れ替わっていきます。

にきびのスキンケアで気をつけるポイント

にきびのスキンケアで気をつけるポイント

ターンオーバーを促すためにスキンケアで大切なポイントは

  • ・刺激を与えない
  • ・保湿

この2点です。洗顔と保湿のポイントをまとめてみますので参考にしてみてください。

刺激を与えない

①水質
お肌を洗う時、水を意識して洗ってますか?
旅行先や、引っ越し先の水で洗顔をしてからお肌の調子が良くなったり、反対に肌が荒れてしまうことは良くあります。

その土地によって水質や塩素の量は違いますので、安定した水質を確保できる浄水器の水を使うことがおすすめです。
取り付け簡単なものが多いので、水質を良くしたい方や塩素などの刺激物を除去したい方は浄水器を購入してみてください。

こちらにおすすめの浄水器をまとめてありますので悩んでいる方は参考にしてみてください。

②清潔な手で洗う
手には目に見えない雑菌がたくさんついています。
菌がいる状態で顔に触ってしまえば顔中に菌が広がってしまいにきびが広がってしまう原因になります。

顔を触る前には必ず手をしっかり洗って清潔にするようにしてください。
また手を清潔にしても手を拭くタオルが汚れていたらまた手に菌がついてしまうのでタオルも洗ってあるものを使いましょう。

③クレンジングは擦らず丁寧に。
水の温度は体温より少し低い32~34度くらいが良いとされています。
お湯の温度が高すぎると必要な皮脂まで落ちすぎて、肌の乾燥の原因になる場合もあります。
また、シャワーも刺激になりますので、洗面器にお湯をためてすすぎましょう。
湯船のお湯を使うのも避けましょう。

④洗顔
よーく泡立てることが大切です。
手は皮膚に触れないように泡で洗いましょう。

⑤すすぎ残しのないように
いつものすすぎの回数が終わったら鏡を見てみてください。
すすぎ残しがある場合が多いです。
少し多いと思う回数(約30回)、ゆっくり擦らずすすいでください。

背中のニキビはシャンプーのすすぎ残しが原因の場合もあります。
背中も良くすすぎましょう。

⑥擦らずに拭く
やわらかいタオルで押さえるように拭いてください。

⑦極力顔には触らない
ニキビにとって触ること、潰すことも大きな刺激です。
せっかく丁寧にスキンケアをしても、気になって触ってしまったり、頬杖をついたり、膿を出そうと潰したりするのはニキビを悪化させる原因になります。
とにかく顔には触らないことを意識しましょう。

保湿はすぐに!

化粧水はたっぷりと使ってください。
人によってあう基礎化粧品は異なりますが、とにかく余分なものを含まない刺激の少ないものがおすすめです。
使ってみて違和感のないものを選びましょう。

肌のタイプ別におすすめの化粧水を紹介します。
自分の肌質に当てはまるものがあれば試してみてください。

・乾燥肌タイプの方におすすめの化粧水

・敏感肌タイプの方におすすめの化粧水

・脂っぽい肌の方におすすめの化粧水

・バランスが良い化粧水

自分の肌に合う化粧水を見つけられれば、乾燥知らずでにきびから肌を守ることが出来ます。
色々な化粧水を試して最適な一品を探してみてください。

ニキビのご相談は漢方みず堂まで

『スキンケアや塗り薬だと、その時はいいけどまたニキビが出てくる』
『ストレスやホルモンバランスは自分ではどうしようもない』
そんな方は漢方薬で身体の内側からきれいにするのが一番の近道です。

現在ドラッグストアなどでも漢方が気軽に買えるようになりました。
ただその結果購入したものの、大丈夫かな?と不安に思われることも増えたかと思います。

漢方みず堂ではお一人お一人の症状体質を詳しくお伺いし、その時その時にあった最適な漢方薬をご提案します。

特ににきびの場合は悪いものを先に出してしまったり、根本的な胃腸を整えたり、計画的に漢方薬で体質改善を進めていくことが大切です。
ぜひ一度、専門家へのご相談をおすすめいたします。

漢方みず堂は相談料無料なので、相談だけでも構いませんのでお気軽にご相談ください。

それぞれの症状や、体質により、いろいろな対処の仕方がありますので、様々なご提案をさせていただきます。

<参考資料>