症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/20 (水)

当帰芍薬散

気を巡らせ血を蓄える「肝」の血が不足し気の巡りが悪くなり「脾(胃腸)」が弱っている方に使われる代表的な漢方薬です。血はガソリンのようなものなので、不足することで肝の働きが低下します。すると肝の気を巡らせる作用を受けて働いていた脾の働きも低下し、気・血・津液を作り出したり水分を巡らせることができなくなります。その結果、冷えや貧血、頭重、めまい、腹痛、全身倦怠感、四肢のしびれ、月経不順、月経痛、更年期障害、むくみなどが現れやすくなります。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、肝の血を養い脾を元気にし停滞した水分が巡るようにしていく漢方薬です。
配合生薬
当帰・芍薬・茯苓・沢瀉・川芎・白朮
このような特徴のある方に
□ 舌は薄いピンク色で、腫れぼったく大きい
□ 舌苔が白い
□ 顔色が悪い・皮膚につやがない
□ 活気がなく疲れやすい
□ 頻尿で尿量が少ない
□ 弛緩性の便秘、泥状便
□ 冷えて下腹部に圧痛、生理痛がある
□ 経血量が少ない、おりものが多い
その他の血が不足している方の漢方薬
  • 加味逍遙散など
    肝鬱化火、肝鬱血虚、肝脾不和、イライラ、ほてり、不定愁訴、むくみ、下痢便秘交互など
  • 加味帰脾湯など
    心脾両虚、肝鬱化火、脾不統血、イライラ、不安感、健忘、不眠、出血傾向など
  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
    寒滞肝脈、寒飲、手足や下腹部の冷え・痛み、頭痛、下痢、吐き気、しもやけなど
  • 十全大補湯など
    気血両虚、疲労感、貧血、乾燥、冷え、帯下など
  • 八味地黄丸など
    腎陰陽両虚、臍下不仁、頻尿・多尿、下半身の冷え、むくみ、足腰のだるさなど
この他、何十種類の中から自分に合う漢方薬を見つけることができます。
詳しい症状の経過や体質をもとに自分に一番合った漢方薬を飲むことが、より効果的な症状改善への第一歩です。