症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/08/16 (火)

発汗・冷たい飲食・気温差によるダメージを回復する

「補気(エネルギーの補給)+健脾(胃腸の立て直し)」でお腹の中から回復!
 
*まずは心の棚卸しから
気を消耗しお疲れ気味な方は、秋にかけて思い悩みや憂鬱感、悲壮感を感じやすくなりがちに。
まずはこの夏、日々がんばった自分を褒めてあげてくださいね。

「自分を褒めるのはちょっと…」という方は、夏の出来事を振り返ってみるのはいかがでしょうか?

ひとつひとつ、良いこともそうではないことも、いろんな感情とともに書き出してみる。
今は受け止めきれない出来事も、未来の自分に何かしら繋がっていく過程にあること。
まだまだ先はある。
何度でもやり直せる。
生きているだけで有難い!大丈夫!!

急に変わることはできなくても、日々そんな風に書いて、感じて過ごしてみる。
そのうちに、心はすっきり秋晴れしているかも♪
 
*食べてエネルギー補給+胃腸の立て直し
脾の調子を整え気を補う食材を、毎日の食事に。
じわじわ元気回復!

[米、もち米、アワ、大麦、山芋、人参、じゃが芋、シイタケ、マイタケ、ナツメ、カボチャ、栗、銀杏、クルミ、ハスの実、枝豆、黒キクラゲ、レンコン、鮭、イワシ、サバ、サンマ、カツオ、ホタテ、牡蠣、エビ、鶏肉、豚肉、牛肉、ブドウ、ツバメの巣、朝鮮人参、陳皮、など]

豊穣八穀こまめにたんぱく籾付黒煎玄米も、食事に取り入れやすく美味しいのでオススメです!
 
*腸内環境を整える
免疫力や記憶力、精神状態との関連が研究・報告されている腸。冷たい飲食による下痢や秋以降の乾燥による便秘など、その環境はいつも不安定になりがちです。

腸内環境を整える食材で、毎日のお通じを快適に。

食事から摂るのが難しい場合は、外出先でも手軽に摂りやすい悠楽然 酵素がオススメです!
  • 発酵食品
    味噌、納豆、醤油、酢、ぬか漬け、甘酒、カツオ節 など
  • 水溶性食物繊維
    海藻類、ごぼう、もち麦、オクラ、カボチャ、アボカド、キウイフルーツ など
  • オリゴ糖
    バナナ、玉ねぎ、はちみつ など
  • EPA・DHA
    青魚、鮭、アマニ油 など
*肺の気を元気にめぐらせる運動
全身へ気をめぐらせる肺。呼吸を意識した運動は、自律神経の調節や脳疲労の改善、胃腸機能の改善にも効果的。

気持ちをほぐしたい時には腹式呼吸、やる気を出したい時には胸式呼吸がオススメです。

● ラジオ体操 … 毎朝 3分
● スクワット … 1セット 10回 × 1日 2~3回
● もも上げ …… 1セット 50回 × 1日 2~3回

※便秘気味の方は、上半身だけひねる動きをプラスすることで、腸の動きが活発に◎
番外編
● 乾布摩擦 …… 起床後や寝る前に、柔らかいタオルで全身の肌を優しくこする。衣服の上からでも〇

適度な肌への刺激は気のめぐりを整え、衛気(気の一種)によるバリア機能を高めてくれます。
強くこすらないよう力を加減し、傷やニキビ、炎症がある箇所は避けて。
 
*夏より早く寝る
夏は夜更かししても元気だった方も、これから陰の気が増す季節。身体は「動」より「静」を求めます。

夏より10分でも15分でも早く寝るのがオススメ。

21~3時の間はとくに陰の気が深まる時間帯。ここでぐっすり眠れると自律神経も整い、体内の解毒機能も働き、元気の回復に効果的。


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