症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/08/01 (月)

コロナ後遺症のご相談(変化する症状)

30代男性 肥満体型のお客様
コロナ感染が判明し、症状は微熱でしたが、高熱が出た時のような頭のボ~とする感じ、喉の痛み、濃い鼻水、咳は軽度でした。
病院からは咳止めや痰きりの薬が出ていましたが、重症化リスクのご不安もあり漢方も併用することになりました。

急性期は症状が目まぐるしく変わるので、まずは治癒力を高めることと、体内の炎症を鎮める漢方を3日分お渡し。
ご不安も大きいご様子だったので、毎日こまめに連絡をとりつつ飲んでいただきました。
経時変化に合わせた対応がポイント
予想通り症状の移り変わりは早く、喉の痛みと息苦しさは落ちついてきたものの、今度は体の冷えと透明な鼻水が現れてきました。
そこで、体を温めながら病邪を追い出していく漢方に変更して3日後。体調は大分良くなられ、軽い咳と頭重感は残っていましたがお仕事に復帰されました。

その後は自然に良くなられるかと期待していましたが、頭が働かない感じ・空咳・めまい感・時々発熱の症状が続き、お仕事にも支障が出ているとのことで、再度漢方を服用することに。
このまま治らないとなると本当に困ること。とてもご不安だったと察します。

この方のような症状の経過を漢方的にみると、風邪をひいて治りきらない時に起こる症状に似ていました。そこでその考え方を応用して漢方を選び、7日分飲んでいただきました。

すると、すべての症状がすっきり解消され、元通りお仕事もスムーズにできるようになれたとのこと。
嬉しいというよりも安堵した表情でご報告いただきました。
大きなご不安から解放されて本当に良かったと、私も胸を撫で下ろしました。


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