症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/14 (木)

不眠症

漢方的不眠症タイプ
漢方では不眠の原因を大きく3つに分類しています。

神経の高ぶりを抑えたり、不安症状を和らげたりすることができるのも漢方の特徴。
どのように説明していいかわからないけどもやもやしていて、病院に行くほどでもないけど調子が悪いといった方は漢方がピッタリかもしれません。

不眠だけではなく他にも気になる症状がある方にも漢方は効果的です。
 
(1)寝付きが悪い
環境の変化や精神的なストレスなどの積み重ねで、次第にイライラしやすくなって情緒不安定になったり、胃が張ってきたり、のぼせたり…。

ストレスにより気(生命エネルギー)の流れが滞ると、体内に余分な熱がこもりやすくなります。
その体内にこもった熱が炎のように立ち上って充満し、眠りを妨げてしまうため、布団に入ってもなかなか寝付けなくなってしまうのです。
 
(2)朝方早く目が覚める
・明け方トイレに行き、それから目が冴えて眠れなくなってしまう
・夜中に何度もトイレで目が覚める など

眠れない症状に加えて、腰痛や耳鳴り、頻尿などの、いわるゆ老化現象を伴うことがあります。
 
(3)眠りが浅い
ちょっとした物音で目が覚めたり、ちょこちょこ目が覚めて、なかなか疲れが取れない。

心身の消耗が激しいと、ぐっすり眠ることができなくなります。
特に、胃腸が関係する場合と、「肝」が座っていない性格の方は心身の消耗が起きやすく、ぐっすり眠る力がなくなってしまいます。
 
『不眠症』を根本から改善するには、漢方薬を
「眠りたいのに眠れなくて明日の朝が不安」
「朝までぐっすり眠れず一日起きているだけで辛い」
「睡眠薬の量・種類が少しずつ増えていて心配」
このようなお悩みをお持ちの方は、自分で眠れるように体の内側から整えていく漢方薬がおすすめです。


漢方相談では、まずはなぜ眠れなくなってしまったのか、体の中でどういうことが起こっているのかを漢方的に紐解き、お一人お一人に最適な処方を選んでいきます。

また体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。
漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、自分の良くなる力をより発揮できるようになり改善への大きな後押しとなります。

現在睡眠薬を服用されている場合でも漢方薬をお飲みいただくことはできますので、ぜひ一度漢方みず堂にご相談くださいませ。