症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/14 (金)

眠りが浅い時に飲む漢方〜疲れすぎて眠れない〜

眠りが浅いタイプの不眠

ちょっとした物音で目が覚めたり、ちょこちょこ目が覚めて、なかなか疲れが取れない。
心身の消耗が激しいと、ぐっすり眠ることができなくなります。
特に、胃腸が関係する場合と、「肝」が座っていない性格の方は心身の消耗が起きやすく、ぐっすり眠る力がなくなってしまいます。

胃腸が弱くて深く眠る力が不足する

胃腸が弱くて眠れないことなんてあるの〜?と思われるかもしれませんが、あるんです!
胃腸は食べ物から栄養を取り込む役割。
胃腸の力が弱く、精神活動を担う「心」に必要な栄養が届けられなかったり、心配事などで「心」の栄養の消耗が激しいと、精神活動が不安定になり、ぐっすり休まることができなくなります。
眠りが浅い他、
不安感、元気がない、貧血、食欲がない、夢が多い、ヒステリックになる
といった症状が出やすくなります。

おすすめの漢方は、帰脾湯(きひとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)など

食材としては、胃腸を整え、精神的に安定させるものがおすすめです。
米・山芋・じゃがいも・南瓜・キャベツ・人参・ほうれん草・小松菜・鶏肉・牛肉・イカ・タコ・栗・落花生・葡萄・蜂蜜

胃に食べ物が溜まっていて眠れなくなる

質の良い睡眠の為には、寝る前には胃がからっぽの状態が理想です。
ですが、元々消化力が弱かったり、習慣的に寝る前に食べたり、暴飲暴食をして「胃」に負担が掛かりすぎると、消化が進まず停滞します。
体の深部体温が下がることでスムーズに睡眠に入りますが、胃のなかに食べ物があると胃に血液が集まってしまい、血流が悪くなってしまいます。
そうなると、うまく寝付けなかったり、ぐっすり眠れなったり、夜中に胸苦しくて目が覚めるようになります。
症状としては、胃のあたりの張り、口臭、ゲップ、吐き気、下痢または便秘
が出やすくなります。

おすすめの漢方は、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、加味平胃散(かみへいいさん)、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、調胃承気湯(ちょういじょうきとう)など

食材としては熱を冷まして、胃を整え、精神を安定させるものがおすすめです。
たけのこ・梨・海苔・昆布・クラゲ・あさり

怖がり、ビクビクしやすい人は眠りが浅くなる

性格的に“肝が座っていない“タイプの方はびっくりする出来事や、強い恐怖感を抱くことがあると、不安でいっぱいで眠れない、小さな音が気になって眠れない、眠ろうとしても怖いことを思い出すといった状態になります。
性格的なものだから仕方ないの!?と思われるかもしれませんが、漢方ではある程度克服できると考えます。
漢方では「肝」や「胆」の働きが弱くなると、決められない、おろおろ、ビクビクしやすくなると考えます。
「肝」は自律神経や肝臓の働きを担います。ストレスの影響を大きく受けます。「胆」は肝と密接な関わりがあり、消化にも関わります。精神的には「決断」を司ると考えます。

症状としては、びくつきやすい、優柔不断、不安で仕方がない
などが現れます。

おすすめの漢方は、加味温胆湯(かみうんたんとう)、酸棗仁湯(さんそうにんとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)など

食材としては気を補って精神を安定させるものがおすすめです。
米・山芋・じゃがいも・キャベツ・干し椎茸・人参・ほうれん草・小松菜・鶏肉・牛肉・イカ・タコ・栗・落花生・葡萄・ライチ・ローヤルゼリー

不安が強い人の不眠症の改善例