症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/06/14 (火)

【夏のカラダ ~ダイエット編~】

どの臓腑のどのような働きが活発化するのか、もしくは低下しやすいのかは、季節によって異なります。この違いに注目することで、ダイエットを効果的に行い、無理なダイエットによるリバウンドや不調を防ぐことができます。

夏のカラダを知ることで、体重・体脂肪率に一喜一憂しすぎず、前向きに過ごせますように!
各臓腑を働かせる「気」の作用
まず、ダイエットでよく出るキーワードに「代謝」がありますが、中医学的な概念で言うと「気(エネルギー)」の働きによるもの。「気」は身体の構成要素「気・血・津液・精」のひとつで、体内のあらゆる所で次の5つの働きを行っています。
  • 温煦(おんく)作用
    全身を温め体温を維持したり、臓腑を温め活動を維持する。
  • 気化(きか)作用
    気・血・津液・精を相互に変化させたり、汗や尿などの物質を産生する。
  • 推動(すいどう)作用
    各臓腑の活動を促進したり、血や津液のめぐりを促進する。
  • 固摂(こせつ)作用
    血液、汗、尿などの体液や臓腑が必要以上に漏れ出たり下垂するのを防ぐ。
  • 防御(ぼうぎょ)作用
    体表面を保護し、悪いものの侵入を防いだり、闘って外へ追い出す。
では夏のカラダでは、どのようなことが起こっているのでしょうか?
[夏の気の働きは?]


補足:夏に下がるという「基礎代謝」とは?


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