症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/11/09 (火)

子供の漢方

漢方的にみる子供の身体
子供の身体はまだまだ成長過程。健康な成人の身体と比べるとどうしてもバランスを崩しやすく、不調が出やすい状態。また逆に回復しやすいのも特徴。そして振り子のようにそのバランスも変化しやすく、症状が目まぐるしく変化しやすいため、短期的にこまめに様子を伺いながら、その都度状態に合う対処を行うことがとても大切です。
また子供は「陽」の性質を持ち、熱を帯びやすく活発で激しい性質があります。

成長段階ということは、早めに対策することで体質を整えやすいということでもあります。
子供の身体に起こりやすい症状を知り、その都度専門家に相談しながら、親御様はどっしりと構えて見守ることで、きっとお子様も安心してのびのびと成長されることと思います。
①肺常不足
呼吸や感染症から防御する機能に関わる「肺」の力は不足していると考えられています。
そのためすぐに風邪を引きやすく、咳が出やすく喘息になりやすいです。
代表的な漢方薬
桂枝加黄耆湯、人参養栄湯、補中益気湯など
②脾常不足
食べたものを消化吸収し、エネルギーである「気」や血液・栄養分である「血」、綺麗な水分である「津液」を作り体中に巡らせる働きの「脾」も弱いです。
そのため消化が悪く、すぐにお腹がいっぱいになったり、食べた後に吐き出してしまうこともあります。夜尿症(おねしょ)や夜泣きの要因になっている場合もあります。
代表的な漢方薬
小建中湯、黄耆建中湯、補中益気湯、啓脾湯など
③腎常虚
生命エネルギーを蓄え、発育・成長・加齢に関わる「腎」も、まだまだ未熟な状態です。
成長とともに充実していくものであり、そのスピードには個人差もありますが、『五遅五軟』といって発育の遅延がみられる場合は早めの適切な治療が必要です。夜尿症にも関係します。
代表的な漢方薬
六味地黄丸、杞菊地黄丸、八味地黄丸、桂枝加竜骨牡蛎湯など
④肝常有余
自律神経や情緒と関係し、気血の巡りを調節している「肝」はとても充実しています。
そのため感情の変化が激しく、楽しいときや喜んでいるときはすぐに笑い、些細な事で泣き出します。夜泣きや夜尿症の要因になっていたり、歯ぎしりや痙攣が起こりやすい場合もあります。
代表的な漢方薬
竜胆瀉肝湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、釣藤散、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏など
⑤心常有余
全身に血液を巡らせたり、精神・意識と関わりのある「心」の力も充実しています。
「心」の状態は口腔・舌や顔面に現れやすく、口内炎が出やすかったり熱を出しやすいのが特徴です。ヒステリーや眠りが浅い、夜泣きや夜尿症などがみられる場合があります。
代表的な漢方薬
黄連阿膠湯、三黄瀉心湯、甘麦大棗湯など
『お子様のお悩み』を根本から改善するには、漢方薬を
漢方みず堂では大人の方はもちろんですが、お子様にも症状に合った漢方薬をご提案しております。ご相談いただくお子様の症状は、アレルギー性の咳・鼻水・アトピーや夜尿症・成長が遅い・夜泣き・癇癪・チック・虚弱体質など本当に様々です。

まずはなぜ症状が出ているのか、いま体の中でどういうことが起こっているのかを漢方的に紐解き、お一人お一人に合った処方を選んでいきます。
また体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。もともと胃腸が弱い、成長を主る腎が弱いなどもありますが、精神的な面やお食事の影響を受けている場合も多くみられます。漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、心も体も健やかに成長していく大きな後押しとなります。

お子様の場合は「漢方をちゃんと飲めるかどうか」ご不安になられると思いますが、子供は苦い漢方でもすんなり飲めることが多く、大人が驚かされます。また、味も必ずしも苦いとは限らず、飲みやすい味のものも多くて漢方が大好きというお子様もいらっしゃるくらいです。どうしてもご不安な場合は、1日分だけお渡しすることもできます。まずはお気軽にご相談くださいませ。