症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/22 (金)

抑肝散加陳皮半夏

体内に生じた「風」を治めるために使われる代表的な漢方薬です。気血の巡りを調節する「肝」の不調により気血の巡りが滞ると、気の停滞により火(熱)が生じ、肝に蓄えられた血を消耗します。熱を鎮める潤いでもある血が不足するので、火がくすぶり陽炎が起こります。陽炎はゆらゆら揺れるのが特徴ですが、体の中で風が吹いているような症状に繋がります。その結果、めまいや耳鳴り、痙攣、手足の震え、歯ぎしり、イライラ、頭痛、不眠などが現れやすくなります。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は、気の停滞を解消し血を養うとともに風を治め、胃腸にも優しい漢方薬です。
配合生薬
当帰・川芎・茯苓・白朮・柴胡・半夏・甘草・陳皮・釣藤鈎
このような特徴のある方に
□ 舌はやや紅く、舌苔は白い
□ 神経質、イライラ・緊張しやすい、癇癪もち
□ みぞおちへ突き上げるような動悸がある
□ 胸脇苦満がある
□ 血圧が高くなりやすい
□ 頭痛やふらつき、めまいがある
□ ふるえや痙攣がある
その他の風が生じている方の漢方薬
  • 釣藤散など
    肝陽化風、風痰上擾、イライラ、朝方の頭痛、めまい、高血圧、手足のふるえなど
  • 抑肝散加芍薬黄連など
    肝陽化風、イライラ、歯ぎしり、抑うつ傾向、チック、緊張、興奮、不眠など
  • 七物降下湯など
    血虚生風、手足のしびれ、最低血圧が高い、下半身の冷え、のぼせ、筋肉の引きつりなど
  • 消風散など
    血分風湿熱、口渇、分泌物が多く痒みの強い皮膚症状など
  • 当帰飲子など
    血虚生風、虚弱、高齢者、乾燥の強い痒みを伴う皮膚症状など
この他、何十種類の中から自分に合う漢方薬を見つけることができます。
詳しい症状の経過や体質をもとに自分に一番合った漢方薬を飲むことが、より効果的な症状改善への第一歩です。