症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/19 (火)

手足が冷えるタイプ

冷え性の中でも、手足が冷えて困っている方は多いと思います。人間の身体は中心の体温が高くなるようになっていて、体の末端の手足には血液が届きにくく、その結果手先や足先が冷えてしまうのです。
漢方的な原因
肝気鬱結
体を温める力「陽気(ようき)」の巡りが悪くなると、体の末端まで陽気が分布しないために手足の冷えを感じます。特に、陽気(大きな概念でいうと「気(エネルギー)」)や血(栄養分)の巡りを調節している「肝」の働きが乱れると起こりやすいです。過度なストレスや感情の起伏が激しいことなどが引き金となります。自律神経が乱れている状態です。
冷えの改善には、自分が心地よいと感じるストレス発散方法を取り入れること、感情の波を感じたら深呼吸をしてみること、何も考えずに体を動かすようにしてみることなどもおすすめです。
漢方薬としては単に温めるのではなく、ストレスによる体の滞りを解消する漢方を飲むと途端にポカポカしてくるのを感じると思います。ストレスに対応できるものがあるのは、漢方の強みでもあります。
代表的な漢方薬
四逆散、逍遙散、加味逍遙散、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、抑肝散加芍薬黄連など
血虚受寒
体の栄養となる「血」が不足している場合や、気温低下や冷たい飲食などにより寒邪が体に侵入した場合にも手足の冷えが生じます。冷え自体が巡りを停滞させるので、冷えは悪化・慢性化しやすいです。
冷えの改善には体を温めてくれる食事を心がけたり、血行を改善する為に運動をする習慣をつけることが大切です。手足が冷たくならないように衣類で調節することも有効です。
漢方薬としては、血を補いながら冷えを取り除いていく漢方を飲むことで手足に温かさを感じるようになっていきます。
代表的な漢方薬
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、芎帰調血飲第一加減など