症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/12 (火)

生理不順

中医学での正しい生理(月経)
◆ 以下の質問に答えて、自分の生理が正しいかチェックしてみましょう。
基礎体温もひとつの目安になります。
 
□ 周期は何日ですか? 遅れたり、早くなったりしますか?
周期は25~38日であれば大丈夫。
周期にバラつきがないのがよく、理想的なのは28~30日と言われます。
 
□ 出血の期間は何日間? 量や色はどうですか?
【出血の期間】
3~7日間。
【月経の量】
1日目は少ないが、2日目、3日目は多くなり、4日目から徐々に少なくなり、量は約50~80ml。
【月経の色】
暗紅で、始めは色が薄いが、だんだん深くなり、最後にまた薄くなる。
【月経の質】
薄くも濃くもない、凝固しない、血塊はない、特殊の臭いもしない。

というのが理想です。
 
□ 生理痛はありませんか? 鎮痛剤は使用しますか?
生理痛はない、又はあっても軽い腹痛がする程度が正常です。
鎮痛剤を服用するほど痛いのは、冷えや滞りがある証拠です。
 
□ 生理前や生理時・排卵時など、生理周期によって体調に変化はありますか?
・生理のときに下痢をする、または生理前に便秘する。
・生理前は情緒が安定しなくなり、だるくなり、食欲が増してしまう。
・生理前に胸が張る。

これらはホルモンバランスが正常でない証拠です。
 
正常な基礎体温
14日ほど低温期が続いて、排卵日に一度体温が下がりその後スムーズに高温期へ。14日ほど継続し、その後生理と共に体温が下がってくるのが、正常な基礎体温です。
様々な生理不順タイプ
生理不順には必ずしも病気が潜んでいるわけではなく、ストレスや過度なダイエットでもあらゆるタイプの生理不順が起こります。

また思春期や更年期など、ホルモンバランスが自然と大きく変化する時期は生理不順が起こりやすく、この場合は一時的なもので済むことが多いのでそれほど心配する必要はありません。
『生理不順』を根本から改善するには、漢方薬を
「生理が定期的に来ない。」
「しばらく生理がない。」
「ダラダラと出血が続く。」
など生理に関するお悩みのある方は、内側から身体の巡りを整えていく漢方薬がおすすめです。


生理は意外と他の人と比べることがなく、ずっと自分の生理と付き合ってきているので「みんなそんなものだと思っていた」という方も多いのではないでしょうか?

しかし、生理不順が続くと肌荒れや肥満、不妊症といったことにつながってきます。

女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量はティースプーン1杯ほど。
たったこれだけ少量でも、私たちの体には大きな影響を及ぼします。


漢方は、ホルモン剤のように飲んでいる間だけ整えるものと違い、根本的に体質を改善し、自分できちんと排卵し、定期的に生理が来るようにしていきます。

漢方相談では、まずはなぜ生理不順になってしまったのか、体の中でどういうことが起こっているのかを漢方的に紐解き、お一人お一人に最適な処方を選んでいきます。
また、体質改善を進めていく途中では体質も変わっていきますので、その都度自分に合った漢方薬を飲むことが大切です。

そして、そもそも体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。
漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、自分の良くなる力をより発揮できるようになり改善への大きな後押しとなります。

漢方みず堂には女性の専門相談員も多数在籍しておりますので、安心してご相談くださいませ。
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