症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/02/13 (月)

【筋肉の準備】

冬の気温低下の影響により、一年の中で最も基礎代謝が上がる春(※)。
「基礎代謝」とは安静時に消費されるエネルギーのことで、筋肉量が多いほど上がります。

さらに、冬眠から目覚めた動物たちが動きはじめ、葉を落としていた樹々の枝から花が芽吹き、葉をつける季節。
自然とリンクしている私たち人間も、外へ外へと活動的になるのが自然の摂理、健康の秘訣です。
そしてやはり筋肉量が多いほど、動いている時の代謝量も上がります。

ダイエットに励んでいる方、とくに脂肪が気になる…という方にとって、春は好機なのです。
ぜひこの機会を活かすためにも、筋肉を準備しておきましょう!
 
*筋肉を養う食事
筋肉といえばタンパク質。運動前に摂ることで、筋肉合成が効果的に行われます。

またタンパク質だけ摂ればよいわけではなく、主食となる炭水化物はもちろん、野菜・海藻類や良質な脂質もバランスよく一緒に摂ることが、筋肉の維持には大切です。

▼ タンパク質はどれくらい摂るのがよいの?他の栄養素の必要性とは?

▼ どのように食事を摂るとよいの?
 
*筋肉を養う運動
いわゆる筋トレの方法は、鍛えたい筋肉の部位によって様々。「二の腕を引き締めたい」「お腹を引き締めたい」という方など、自分の希望に合った方法はそれぞれぜひ継続を。
「そこまでできないけど簡単に続けられる方法を…」という方には、やはりスクワットもも上げがオススメです!

太ももの前側に集まっている、体の中で一番大きな筋肉「大腿四頭筋」を養うことで、全身の基礎代謝がグンっと上昇。
ムキムキにする必要はなく、毎朝一番、活動前に動かすことで一日の代謝がUP!
継続するうちに自然とお腹、お尻、脚もキュッと締まっていきますよ。
 
*筋肉をほぐす
筋肉は鍛えるだけではなく、ほぐすことも大切。
ストレッチやヨガなど、強張りをほぐすようにしっかり伸ばすことで、筋肉を養うための栄養も行き渡りやすくなります。

筋肉の栄養は、脾が作る気血や肝に蓄えられた血とも直結。そして筋肉のこわばりは肝のこわばり。
(1)(2)のポイントも併せて実践してみてくださいね。


※参考資料
基礎代謝の季節変動について 日生気誌



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