症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/28 (木)

いまさら聞けないタンパク質~ダイエット編~

現代人のタンパク質不足は戦後レベル

なんと現代人は、戦後と同レベルにタンパク質不足という調査報告があります。

近年流行になっている「ヘルシー志向」の誤解や、若い女性によく見られる過度で偏ったダイエットによる“やせすぎ”、またデスクワーク増加・コロナ自粛による“運動不足”の問題など、健康的なこころとからだ作りのためには何が大切なのか、分からなくなっているようにも思います。

何が正しくて、何が間違っているのか・・・というよりは、ひとつの情報だけを鵜呑みにして偏った判断をするのではなく、いろいろな考え方を受け入れ、バランス良く自分に合わせて取り入れていくのがよいのかなと思います。

とは言いながら、今回は「タンパク質」というひとつの栄養素についてのお話になりますが、もちろん「これだけを摂ればよい」というわけではありませんので、どうぞ最後までご覧いただければと思います。

どうしてタンパク質が大事なの?

まずは私たちの体の中で、タンパク質がどんな役割を担っているのか?そして不足するとどうなるのか?
こちらをご覧ください。

図からもわかるように、
不適切なダイエット方法を続けていると、タンパク質不足により様々な悪影響が考えられます!

近年問題とされている若者の低栄養

近年の研究報告によると、20~30代女性のやせ型の割合は約5人に1人。過度なダイエットや運動不足による筋肉量の減少が原因のひとつとして考えられています。

筋肉が減り脂肪がつきやすくなっても、同じ体積で比較すると脂肪の方が重量は軽いため、身長と体重から換算されるBMIではやせたようにみえます。
しかし筋肉が減っているため、代謝能力は低下し、結果的に太りやすい体になっています。

また筋肉が減少することで自分で熱エネルギーを産生することができなくなったり、血液を流すポンプ機能も衰えて血行が悪くなるので、冷えで悩む女性の増加にも関与していると考えられます。

では、どれだけ摂取したらよいの?

一般的な方は、体重1kgあたり1gのタンパク質を摂取するとよいといわれています。体の状態や持病の有無にもよりますが、吸収能力の低下している高齢の方は、体重1kgあたり1.2g程度が目安ともいわれます。

また筋肉は常に分解と合成を繰り返しており、「貯筋」はできません。1日を通してこまめにタンパク質を摂取し、運動することが、筋肉を維持する・つくるために大切なことです。

タンパク質だけ摂ればいいの?

ダイエットをしていると、「糖質は悪者だ!」という感覚に陥っていませんか?

ダイエットしたい方や筋肉を増やしたい方はとくに、糖質を抜いてタンパク質だけ食べる(+野菜を少しなど)といった極端な栄養摂取になっている場合があります。

筋肉をつければ代謝が上がる。
「そのためには、筋肉の原料となるタンパク質さえ摂っておけばいいのでは?」
「糖質は太るもとなんでしょ?摂らないほうがいいですよね?」
そう考えてしまっても仕方ないと思います。

しかし私たちの体は、タンパク質だけでできている・機能しているわけではありません。
私たちが普段、動いたり考えたり話したり・・・と生活するにはエネルギーが必要ですが、その大半は糖質と脂質が燃料となっています。
タンパク質は、その燃料をエネルギーに変えるエンジンのような役割です。
またビタミン・ミネラルは、エネルギーを生み出すのを助ける役割などを果たします。

効率よく十分なエネルギーを産生し、消費するという循環をまわしていくには、どの栄養素も必要不可欠です。
どれかが不足すると、バランスが崩れて私たちの体はうまく機能しなくなります。

 

「食事制限で急速に体重を落とせたけど、その後が落ちにくくなった。」
「目標体重まで痩せたから食事を戻したら、リバウンドした。」
「太るのが怖くて、普通の食事に戻れない。食事を楽しめない。」
「お通じが出なくなった。」
「冷えが気になるようになった。」
「疲れやすくなった。」
「集中力が低下した。」
など・・・
過度な糖質制限をされた方は、このような経過をたどりやすいです。

もちろん過剰な糖質摂取は、食後の血糖値を急激に上昇させ脂肪の蓄積につながるので、続けることで太りやすくなります。
糖尿病などの生活習慣病も引き起こします。

これらの事態を防ぐ、もしくは改善していくためには、極端に偏った食事はやめて、目先の結果だけに捉われず、どの栄養素もバランスよく摂ることが大切です。
やはり基本が大事ですね。

そのためには、サプリメントをあれこれ多用するよりも、毎日のお食事にいろいろな食材を使うのが一番です!
ダイエットは、美味しく楽しくないと続けられませんよね!

では、どのように食事を摂るのがよいのか?

次回、詳しくご紹介してまいりますね!

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