症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/01/16 (月)

【気分の落ち込み・やる気の低下~予防法と対処法~】

[予防法・対処法]
陽の性質を少し取り入れて、陰陽のバランスをとっていくのがおすすめです。
*夜は早く寝て、朝になったら起きる
当たり前のことですが、「気」の力が弱っている時は、その当たり前を行うことが難しかったり疎かになっていたりするもの。
裏を返せば、まず当たり前を大切にすることが、「気」の力を立て直すことにも繋がります。

いつもより早く寝ることは、気血を養うのにも効果的。

生活リズムは乱れていないかな?身の回りは乱れていないかな?
ときどき見直してみることで、元気を維持できますよ♪
 
*太陽の光を浴びる
太陽は毎日私たちに、「陽」の力をたくさん分けてくれています。
たっぷりとその恩恵を授かりましょう!

背中には「陽脈の海」と呼ばれる経絡(督脈 とくみゃく)が通っており、温めることで生命力・元気が高まり、心も体もぽかぽかになります。
 
*温かいものを食べる
温かいスープを飲むとほっとしますよね。
お腹の中から温めることは、「気」の力を養うことに繋がります。

ほんのり甘味が胃腸(脾)を補ってくれるので、さつま芋やカボチャのお味噌汁、ぜんざい、甘酒などいかがでしょうか?
 
*気持ちや感情を表現する
「気」の力が弱っている時は、気持ちや感情を自分の中に抱えてしまいがち。
そのうち解消できればよいのですが、溜め込んでいるとますます「気」を消耗することにもなります。

そうなる前に、もしくは落ち込んでいる時でも、自分の中に浮かんでいることを、何かしら表現してみるとよいですよ。
紙や手帳、日記などに書き出したり、絵に描いたり、気持ちがリンクする歌を歌ってみたり、誰かに話を聞いてもらったり。

何か答えを見つけるため、ではなく、ただ自分の心を見つめる。
そのような時間を、ぜひ大切にしてみてください。
 
暦の上では12月22日の「冬至」が陰陽転化のタイミング。
陰が最大に、陽が最小に極まり、ここから再び陽が増え始め、陰が減り始めます。

ただ、一年で一番寒さが厳しい「大寒」は1月20日。
気温・気候など、体感として陰が極まるのを感じるのは今頃なんですよね。

だから心配しすぎなくて大丈夫。
ここから少しずつ、気分も変わってくるはずですよ。


▼ 自分の力だけではちょっと不安があるな…という時は、漢方の力を借りるのもひとつです。