症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/07/12 (月)

外側からバランスをとる

*いつもより早めに起きてみる

夏の太陽は早起き。一緒に起きて、パワーを分けてもらいましょう。
涼しく、澄んだ空気を胸いっぱいに深呼吸すると、気持ち良く一日がスタートできます。

*適度に汗をかく

夏は動いて汗をかき、内側で活発になっているパワーを発散させることで、より心と身体の巡りをよくしていきます。
暑いからといって涼しい所でじーっとしているだけではなく、適度に動いて汗をかきましょう。
汗をかいた後にスッキリするくらいが目安です。

*汗をかいたら、涼む前にふき取る

身体の熱を逃がすためにも、汗をかくのは大切です。
ただ汗でぬれた状態で冷房などの冷たい風に当たるのは危険です。
汗をかいている時は毛穴が開きっぱなしで、身体も無防備な状態。漢方でいう“風邪(ふうじゃ)”“寒邪(かんじゃ)”“湿邪(しつじゃ)”が身体に侵入しやすいので、風邪や身体の痛み・しびれなどの不調につながります。
こまめにふき取ってあげましょう。

*部屋を冷やし過ぎない

日中も夜寝るときも、安静にしていて汗をかかない程度の空調温度に設定しましょう。
雪山で凍えると身体の動きが鈍くなるように、冷やし過ぎは体内の臓腑の働きを低下させます。
また室内外の気温差が大きすぎると、体温調節をするために身体のエネルギー“衛気(えき)”を消耗し、夏バテの原因になります。
職場などで冷えすぎが気になるときは、腹巻やひざ掛け、レッグウォーマーなどで調節するのがおすすめです。
寝ているときは汗もかき、特に無防備な状態。風が直接体に当たらないように調節しましょう。

■内側からバランスをとる