症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/11/16 (火)

いつも梅雨時期に体調を崩す方へ

「またこの季節がやってきたな・・・」
梅雨入り予報が出始め、そんな憂鬱な気持ちになる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
昔から農耕民族である日本人にとっては“恵みの雨”という言葉もありますが、ここ数年はとくに、異常気象による日本各地での豪雨被害も深刻です。被害に遭われた方々には、謹んでお見舞い申し上げます。

 

日照時間が減るだけでも暗~い気持ちになってしまいがちな梅雨。
様々な体の不調が気になる方も増えてまいります。

✓なんとなく頭が痛い・重い
✓体や足が重だるい
✓めまいが気になる
✓むくみが気になる
✓食欲が落ちる
✓下痢・軟便になりやすい
✓関節痛・神経痛がひどくなる
✓目やに・おりものが増える
✓化膿したり湿疹が出やすい
✓舌に苔がべっとりと付く
✓気持ちが落ち込む・憂鬱になる
・・・など

「秋のようなカラッと晴れて乾燥している時期は元気だけど、雨の日や梅雨時期になると特にこのような症状が気になる」という方は、体の中に余分な水分が溜まっている“痰湿(たんしつ)”タイプの可能性が高いです。

 

人の体はいつも、自然の影響を受けています。
雨の日は部屋の中も湿度が上がり、洗濯物が乾きにくくなるのと同じように、
体の外側に湿気が増えると、体の内側もじめじめ、じとじとしてきます。
もともと内側が乾燥している方はちょうど良く感じるのですが、“痰湿”タイプの方は余計に湿気がたまるので、上記のような不調を感じやすいです。

 

また水分は、「重い・停滞しやすい・冷やす」といった性質があります。
とくに漢方でいう体にたまった“痰湿”は、きれいなサラサラした水分ではなく、本来は不要なドロッとした濁りや粘りのあるもの。そう聞くと、体の中が長年掃除されていない配水管のようになっていると思われてゾッとしますね。
溜まってしまったドロドロの掃除は、ちょっと時間がかかって手強いもの。
体の中も同じです。

貝原益軒の『養生訓』でも、湿気は恐ろしいと書かれています。
「「湿気」は、人体を傷めつけるのが遅くて深い。そのため、人は風・寒・暑は警戒するが、湿気は警戒しない。しかし湿気は人の深いところを傷めつけるので、なかなか治らない。」とあります。

 

すでに漢方薬を飲まれている方は、じわじわと少しずつ効果を実感されていると思いますが、水分を溜め込みやすい体質の改善には時間がかかりますので、根気よく続けることが大切です。
そしてドロドロの水分を掃除した後は、配水管に水と汚れが溜まらないように立て直しておかなければ、すぐにまた溜まってしまいます。

 

ただ漢方薬を飲んでいるからといって油断はできません。
いくら配水管が機能していても、ドロドロとへばり付きやすいものばかり流していては、また溜まりますよね。
やはり、日々のすごし方が何より大切です。

 

梅雨のじめじめを気にせず、はつらつと元気にすごせますように。
いくつか養生法をご紹介してまいりますね。
今年は早めから対策をして、梅雨を元気にすごしましょう!

▽気になる記事からご覧ください。
<梅雨の穏やかなすごし方>
<梅雨に調子を崩してしまったとき>