水の巡りをよくする漢方薬
漢方では肥満にもタイプがあり、それぞれに使用する漢方薬が異なります。
今回は、典型的な日本人の下半身太りタイプ、
水の巡りが悪い、水太り
について詳しく解説していきます。
体を構成する気血水の成分のうち、水の巡りが悪くなると
むくみ、頭重、体が重いなどの症状が出てきます。
同じ水の巡りが悪くなった方でも、その人の体力のありなしで使う漢方が違います。
水の巡りを良くすることで、余分な水分を排泄し、太りにくく痩せやすい体質に改善することができます。
【中間証タイプ】
軟便、酒飲み、目の充血、口渇→茵蔯五苓散
イライラ、腹部膨満感、口渇、下痢→柴苓湯
【虚証タイプ】
口が粘る、悪心嘔吐、四肢が重だるい→胃苓湯
疲れやすい、汗かき、ぶよぶよ→防已黄耆湯
冷え性、生理不順、腰痛→当帰芍薬散
※あくまでも一例であり漢方薬は自分の体質に合ったものを飲むことが大切です。
高温多湿の日本では、この水太りタイプが非常に多いと言われます。
ポチャポチャした色白の女の子が汗をかきかき・・・
そんなイメージだと分かりやすいでしょうか?
1日で体重が1キロ以上変動するような方も、水太りです。
体の余分な水分をすっきり排泄することで、
比較的早く、スリムな自分を実感できると思います。
利水効果のある食べ物は、きゅうりやとうもろこしなど、夏野菜が多く、
体を冷やしてしまうものが多いので要注意。
これからの季節であれば黒豆や小豆がおすすめです。
利水効果もありながら、女性にとって大切な血も補ってくれます。