漢方よもやま話

9月の旬の食材(2016)

カテゴリー:食養生
9月の食養生
9月8日は白露、ようやく残暑がおさまり、空気が冴えて秋らしくなる頃とされています。そんな秋の初めに、いたわっておきたいのは胃腸です。夏の冷たいものの飲みすぎ食べすぎ、猛暑による疲れ、冷房によるカラダの冷えなどの影響で、胃腸は弱っています。旬の食材を煮物にするなど温かく消化の良いものを食べて、胃腸をいたわって元気に過ごして、寒い冬に備えた体の準備をしましょう。
9月の旬の食材と薬膳解説

さつまいも:平性


さつまいもは食物繊維が多く含まれるので、腸の状態を整えたり便秘予防に効果が期待できます。さつまいもの持つ「セルロース」という食物繊維は、血液中のコレステロールを抑制したり血糖値をコントロールする作用があり、生活習慣病の予防に良いとされています。


ゆり根:涼性


ゆり根はその名の通り「百合(ゆり)」の球根です。ホクホクとした食感で、やさしい甘味とほろ苦さが特徴です。茶碗蒸しや含め煮、和え物などがポピュラーですが、甘みをいかして甘露煮やきんとんにしたり、下ゆでしたものをミキサーにかけて深みのあるポタージュスープにしてもよいでしょう。


梨:涼性


水分と食物繊維が比較的多く、便をやわらかくする糖アルコールを含んでいるので便秘予防に効果があります。また、カリウムは高血圧予防に効果があり、梨に含まれるアミノ酸の一種の「アスパラギン酸」は利尿作用に有効です。東洋医学では梨の絞り汁が咳止めに効果があるといわれています。


さんま:平性


他の青魚にも多く含まれているEPAとDHAが豊富に含まれています。EPAには、血液をサラサラにし、血栓を予防する作用があります。一方のDHAは脳細胞に行き渡り、脳内の細い血管にも弾力を与え、栄養素を全体に送ります。他にも、精神を安定させるビタミンB2が豊富で、その含有量は他の魚の3倍以上とも言われています。


 


※体を温める性質のものを「温性」、どちらでもないものを「平性」、体をやや冷やす性質のものを「涼性」、と表記しています。


 


この記事は漢方みず堂暦2016年9月号に掲載されたものです。
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