症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/04/16 (火)

胃腸をいたわる“土用”です

 
4月16日から5月4日は春の土用。
5月5日の立夏に向けて、暦の上で季節の変わり目となる期間です。

朝晩の気温差が小さくなり、湿度も低く、過ごしやすい気候になってきましたが、
年度替わりに伴う、環境の変化が大きかった方にとっては、少しずつ落ち着いてくる頃。
心身の疲れが出やすい時期です。


変化によるストレスの影響を受けやすいのが、「脾」いわゆる胃腸の働き。

□ だるい
□ やる気が出ない
□ 食欲低下
□ 異常な食欲
□ 吐き気
□ しゃっくり
□ 胃痛
□ お腹が張る
□ 便秘、下痢
など
最近気になるなぁという方は、春の疲れが出ている証拠。

お腹と心を休ませてあげましょう。


脾は、食べ物や飲み物を消化吸収し、エネルギーと栄養に変換して全身へめぐらせる働きを担っています。
つまりは、心身の健康維持の源。

自然界でいうと穀物や野菜を作り出す「土」の役割であり、生命を維持する源です。


今は不調がない方も、土用の期間に脾をいたわることが、次の季節も元気に過ごす秘訣に。

とくに梅雨になると体調を崩す方、夏バテしやすい方は、今のうちに脾を養っておきましょう。