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「漢方で健康!」~脱毛~

NBCラジオ佐賀「漢方で健康!」
毎週水曜日午前10時10分ごろからお送りしている「漢方で健康!」の内容を一部改訂して掲載しています。
「脱毛」2014/10/1放送分

牟田さん)おはようございます!10月に入りました、早いもので今年もあと2カ月ですね。年末は何かと慌ただしくなりますが、体調管理をしっかりとして、元気に過ごしたいですね。


諸岡さん)早速ですが千代樵さん、今日のテーマは何でしょうか?


千代樵)はい。今回は「脱毛」をテーマに取り上げたいと思います。       


諸岡さん)髪の毛のボリュームは、見た目の年齢にも関るので、気にする方も多いのではないでしょうか?


千代樵)そうですね。最近では、ウィッグや増毛に関するコマーシャルもよく耳にしますし、男性だけではなく、女性も髪のボリュームを気にされる方は多いです。  


牟田さん)そもそも髪はどうやって生えてくるんでしょうか?


千代樵)はい。人間の頭にはおよそ10万本髪が生えているといわれていますが、この髪は毛根の先端にある細胞からつくられており、この細胞が酸素や栄養素をもとに細胞分裂を繰り返し、それが髪の毛となり、毎日、およそ0.2~0.5ミリずつ成長しています。     


諸岡さん)毎日、すこーしずつ成長しているんですね。


千代樵)そうですね。成長を遂げた髪は一定の時期が来ると自然に抜け、そこから再び新しい髪が生えてきます。これを「ヘアサイクル」といいます。


牟田さん)「脱毛」になるということは、その「ヘアサイクル」がうまくいっていないということでしょうか?  


千代樵)もともと「ヘアサイクル」は一定ではないので、何らかの原因で毛穴と髪の毛の結合がゆるんだり、髪が十分に成長できないと抜け毛が起こったり、髪のボリュームがへってしまうと考えられます。


諸岡さん)漢方ではその原因をどのように考えるのですか?


千代樵)はい。髪は昔から、「血の余りである」と言われ、髪と血の健康は深くかかわっているとされています。血液が悪くなると髪に栄養が生き届かなくなり、髪が抜けやすくなったりするというわけです。


牟田さん)漢方の考え方の基本である「気・血・水」の「血」に関るということですね。


千代樵)そうです。「血虚(けっきょ)」によって抜け毛が生じているわけなので、血を補うといわれる漢方「四物湯(しもつとう)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などを用いて改善を目指します。


諸岡さん)抜け毛には「ストレス」も大きく関っているという事を聞いたことがありますが、そういった場合はいかがですか? 


千代樵)そうですね。ストレスが起きている場合、生命エネルギーである気が不足している「気虚(ききょ)」の状態でもあるとも考えられるので、気の巡りを改善する漢方である、柴胡加竜骨牡蛎湯や桂枝加竜骨牡蛎湯などを用いて症状を和らげていきます。これらの漢方は別の症状で飲まれている方も、髪の毛が強くなった!や黒くなってきた!とおっしゃる方もいらっしゃいます。


諸岡さん)わかりました。他にも原因はありますか?


千代樵)そうですね、あと「腎」が弱まった時に抜け毛が生じることも考えられます。「腎」とは生殖や成長、老化に関る機能を現したものです。この「腎」が低下すると髪が抜けるなどの、老化現象が起こってきます。その場合、八味地黄丸(はちみじおうがん)などの漢方で「腎」を元気にして、抜け毛のトラブルの改善を目指します。


諸岡さん)その方の症状によって使用する漢方はそれぞれ違うのですね。今日はありがとうございました。


NBCラジオ佐賀「漢方で健康!」では毎週様々なテーマに添って代表取締役河端と漢方専門相談員の千代樵が、パーソナリティのよしのがり牟田さん・諸岡彩さんと共に分かりやすく漢方のお話をしています!
実は200回を超えるご長寿番組です!(佐賀・有田・唐津1458kHz 伊万里1116kHz)
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