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「2回目のプロポーズ」

カテゴリー:心の栄養
心身一如
心と体は一つという漢方の考えがあります。
体が元気に美しくなるには、心の美しさも必要です。
皆様に本当の意味で元気に美しくなっていただきたいと願い
「心の栄養」になるお話をお送りいたします。
「2回目のプロポーズ」

僕のおじいちゃんは、某有名大学出身でとても頭も賢く、運動神経も抜群で、小さい頃はよく勉強やスポーツなど、色々とおじいちゃんに教えてもらっていた。そんなおじいちゃんが大好きで尊敬していたし、誇りでもあった。


しかし、今はおじいちゃんに勉強を教えてもらっていない。


正確に言えば、教えてもらう事ができなくなってしまった。


 


僕が高校2年生の頃、おじいちゃんは痴呆症になってしまったのだ。今では、僕の事も、実の娘の僕の母親も分からなくなってしまって、いつも僕たちに、「初めまして」とあいさつをしてくる。


唯一、奥さんである僕のおばあちゃんの事は分かっているみたいだったけど、ここ最近になって、おばあちゃんの事も分からなくなってしまった。しかし、おばあちゃんは毎日笑顔で、懸命におじいちゃんの世話をしていた。

今年の年初め、家族みんなで集まって家でごはんを食べようとなり、久々に家族全員で集まることになった。


家族の誰一人分からなくなってしまって、とても緊張をしているおじいちゃんに、おばあちゃんが笑顔で家族のみんなを紹介していった。すると、いきなり、おじいちゃんは真剣な顔をして、おばあちゃんに向かって話し出した。

「あなたは、本当に素晴らしいお方だ。いつも素敵な笑顔で、僕に笑いかけてくる・・・あなたが笑ってくれたら、僕はとても 幸せな気持ちになれます。もし、独り身なら、ぼ、僕と結婚してくれませんか?」

家族全員の前でのプロポーズだった。


2回目のプロポーズに、涙をぽろぽろこぼしながら、おばあちゃんは笑顔で、「はい」と答えた。


※出典 1分で幸せになる魔法の言葉(Facebook)


この文章は漢方みず堂暦2014年5月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発行し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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