河端孝幸の読む漢方

  • 四月はウキウキワクワクダイエットでも自律…
  • KAMPOREADING > 
  • TOP > 

四月はウキウキワクワクダイエットでも自律神経にはご用心

四月

四月の別名は卯月。卯月は卯の花が咲く時期なので、「卯の花の月」という説が有力のようです。一方、「卯」は「初」「産」をあらわし、一年の循環の最初を表したという説もあるようです。
春は新たなスタートの時期。今年は暖冬といわれ、降雪地帯での積雪量も少なかったようですが、それでも春は待ち遠しいもの。ウキウキワクワクするのが春という季節でしょうか。日本国政府始め、学校や多くの会社は四月から新年度。やはり四月は緊張がありつつも、ウキウキするものです。公共交通機関や駅には、真新しい学生服や、新品のスーツを着た新入生や新社会人があふれ、初々しくまぶしくも感じます。余談ですが、私がまだ20代の頃は、新入社員に間違われないように、粋がって歩いていました。懐かしいものです。またランドセルにカバーを付けた新一年生が、列をなして歩く時期でもあります。小さな体で大きなランドセルを背負い、元気に歩いていく姿は微笑ましいものですね。
さらに春はのどかで麗らかさを漂わせる季節です。ご存知の方も多いと思いますが、与謝蕪村の有名な俳句です。
「菜の花や 月は東に 日は西に」(与謝蕪村作)
~見渡す一面に菜の花が咲き誇り、のどかな春の一日が終わろうとして、白い月が東にのぼってきて、西の空には赤く燃えた夕日が沈んでいく~
のどかですね。どことなく大きさと、ゆったりとしたおおらかさと、今この世に生きている、ありがたさというようなものまで感じ取ることができる素晴らしい俳句ですね。

春は肝の季節

さて、漢方の世界で春というものをとらえると、臓腑的には「肝」。その他、「風」「酸」「怒」に関係すると考えられています。ひとつずつ説明をしていきましょう。
植物でも動物でも、冬は寒さに耐えるために、エネルギーを外に放出し過ぎないようにじっと耐えます。冬眠をする動物はその前に栄養を十分に蓄え、植物は栄養を放出しないために、葉を落とし養分を幹の中に蓄えます。人間も冬は同様に寒さに耐えるために、ため込みやすくなります。
春になると春一番が吹き、それに呼応する様に植物も動物も動き出し、動物は冬眠から覚め、木々は新芽をつけだします。気温の変化も激しくなり、風も強く吹いたり弱まったりします。人間の体で人間関係以外では、一番のストレスは温度変化や風です。それによって自律神経が乱れ、とにかく体がだるかったり、やる気が出なかったり、疲れやすくなったり、眠れなくなったり、漫然とした不安感に襲われたり、イライラしやすくなります。「肝が高ぶる」とか「木の芽時」と言われますが、まさに漢方では肝の乱れに起因する状態で、自律神経の乱れです。肝が高ぶった状態のときは、酸っぱいものを適度に食べたり飲んだりするのがいいとされます。
また、悪いことばかりではありません。春は前述の通り発散の時期。したがって、ダイエットには最適の時期です。ぜひこの時期を逃さず、夏に向けて頑張ってみてはいかがでしょう。現在漢方みず堂ではダイエットキャンペーン実施中です。