河端孝幸の読む漢方

梅雨をふきとばそう!

紫陽花

梅雨時期の花というと、誰もが思い出す花。それは紫陽花(あじさい)ではないでしょうか。
原産地は日本、中国、台湾、アメリカとされ、アジサイの学名は、ギリシャ語の水と器という言葉の造語で「水の器」「水がめ」を意味しています。水を好み、乾燥するとすぐに元気がなくなってしまうアジサイの性質が由来となっています。
また和名の「アジサイ」は、あづ(集まる)+さあい(真藍・青い花)という花が咲いている様子からきており、それが変化したものとされているようです。

紫陽花や はなだにかわる きのうけふ

紫陽花は、桜や椿と並んで日本を代表する花とされ、フランスでは「日本のバラ」とも呼ばれているようです。また、別名「七変化」とも言われているように、品種も百種類以上あり、その花(実際は花ではなく萼と呼ばれる葉っぱが変化したものだそうですがあえて花と書きます。)も青、紫、ピンク、白、その他中間色とでもいうような様々な色合いを見せてくれ、まさに七変化の面目躍如といったところでしょう。見方によると、妖艶でもあり何か謎めいていて、その色合いには計り知れない独特のわび・さびを持っているとも感じ取れます。
紫陽花を季語とした俳句も多く書かれておりますが、正岡子規の
「紫陽花や はなだにかわる きのうけふ」
という俳句があります。直訳すると、紫陽花が花田色(藍染の色の藍色と浅黄色の中間)に変わる昨日今日。となりますが、超訳すると、世の中はどのような事でも留まってはいなく、全ては動いている。だから、その変化を楽しまなければいけない。となるでしょうか。

言葉の誦句

さて、ジメジメしてあまり好かれないこの時期ではありますが、松下幸之助氏等、多くの著名人が入会していた財団法人、天風会の創始者の中村天風師が語った言葉を集めた誦句集というものがあります。その誦句集の中に「言葉の誦句」というものがあります。その内容は、
私は今後かりそめにも 吾が舌に悪を語らせまい。
 否、一々吾が言葉に注意しよう。
 同時に今後私は 最早(もはや)自分の境遇や仕事を、
 消極的の言語や悲観的の言語で、批判する様な
 言葉は使うまい。
 終始 楽観と歓喜と、輝く希望と溌剌(はつらつ)たる
 勇気と、平和に満ちた言葉でのみ活きよう。
 そして宇宙霊の有する無限の力をわが生命に受け入れ
 て、その無限の力で自分の人生を建設しよう。
という誦句があります。
ちょっと古臭い言葉ではありますが、非常に薀蓄があります。この言葉になぞらえると梅雨は、毎日毎日雨が続いていやですね。ジメジメしますね。ではなく、毎日毎日土が水をすって、土が元気になりますね。いい作物が育ちますね。いいお湿りですね。と言うことになります。

力の誦句

すべてはものの見方。感じ方。すべては自分次第ということにも繋がってきます。どのような事が起ころうとも、すべて自分が決めていると言う事。天風会では、人生は心ひとつのおきどころ。という言葉も使っています。
もう一つ元気になるすばらしい誦句をご紹介します。力の誦句です。
 私は 力だ。
 力の結晶だ。
 何ものにも打ち克(か)つ力の結晶だ。
 だから何ものにも負けないのだ。
 病にも 運命にも、否 あらゆるすべてのものに
 打ち克(か)つ力だ。
 そうだ!
 強い 強い 力の結晶だ。
梅雨でも元気。どんなことがあっても元気。皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
*追伸*
 紫陽花は毒がある種類もあるようなので、
 決して口にはしないように。