河端孝幸の読む漢方

虫の目、鳥の目、魚の目

虫の目、鳥の目、魚の目

物事を見る時に3つの目を持つことが大切と言われます。それが「虫の目、鳥の目、魚の目」です。
今やっている事、目の前の仕事を丁寧に手を抜かずに。そうすると目の前の小さな変化も見逃さなくなる。それが虫の目。
些細な事にはこだわらず、全体の変化を俯瞰し行動していく。意味合い的にはちょっと違いますが、物事の根本原則をしっかりと踏まえ、その原理原則から踏みはずすことなく、あるいは迷った時に再度原点に返り、今の現状を踏まえ、進むべき方向を熟慮する事。多少の事は気にせずに、大所高所からの視点で進んでいく。それが鳥の目だと思います。
さらに世の中の潮の流れの変化を察知し、その流れに乗り変化をしていく。それが魚の目です。
生命の歴史、人類の歴史は変化とともにあり、変化してきたものが生き残ると言う事は歴然たる事実です。
個人個人に置き換えた時に皆さんはいかがでしょうか。虫の目が好きで得意な人。鳥の目の視線を持ち得ている人。魚の目で世の中の潮を感じ、舵を切る人。それぞれですが、今日はこの目で、この会議はこの目でというように、その時、その時で使う目を変えていかなければいけませんね。

売り手よし、買い手よし、世間良よし

ちょっと意味合いが違ってきますが、3という数字で言うと、近江商人が掲げた、売り手よし、買い手よし、世間良よし。の三方よしがあります。
独りよがりではだめ、相手が良かったと思っていただかない限り商売は続かない。さらには、世の中に背を向けて進むことなく、世の中のお役にたつことが前提で、悪い事をして自分や相手だけが良い想いをするのも長続きはしないということ。

心技体

健康ということでも、心技体という3文字での言葉があります。
この言葉の一番最初に「心」がきますが、心が素直で、謙虚で、真面目である事が、技や体つまりは健康にも関連してくるとも読み取れます。もちろん姿勢を正し、体を鍛えることから心も鍛えられますし、技も然り。三位一体となって、すべてがお互いを補い、関連し合って、人というものを作り上げていき、切っても切り離すことができない関係とも言えると思います。

3人寄れば文殊の知恵

さらには、「3人寄れば文殊の知恵」という言葉もあります。
一人ではなかなか解決しない問題を3人で考えると、どんな凡人でもいいアイディアが浮かぶものという例えです。3人で考える。三人三様の考え方を持ち寄り、知恵を絞る。これが自然の摂理で、芸能界でもトリオが多いのはこのことに由来しているのかもしれません。
3とは関係ありませんが、素数という意味では、7という数字。会議は7人が適当と言われます。それは多数決をした際に、どちらかが多くなり、必ず結論を導き出せるからでもあります。また、7人ぐらいが議論をする上では適当で、これ以上だとまとまらず、意見を言わない人も出てくるとも言われます。キレそうで切れない縁が素数であり、3という数字なのだと思います。
いずれにしても、虫の目、鳥の目、魚の目を持ち、人生を素晴らしく生き抜いていきたいものです。