症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/01/16 (火)

【症状の元となる「毒」を溜めない】

花粉症の症状が出やすい要因のひとつは、「水毒」。

・鼻水がダラダラ出る
・くしゃみが止まらない
・涙が出る
などの症状は、花粉による刺激で、体内の余分な水分を外へ出そうとしています。


・目が充血する
・肌がかゆくなる
・頭が痛い
などは、血液に毒素がたまり熱を帯びた「血熱(もしくは湿熱)」の状態。


いずれの場合も、身体にたまった毒素を、花粉の力を借りて排毒しようとする反応です。

まさに、「症状」とは「病を正そうとする状態」。

体内に毒素をためない習慣、そして解毒する習慣を実践することで、
根本から症状を和らげていくことができますよ。
毒素をためないポイント
*肥甘厚味を控える
脂っこい、甘い、味付けの濃い食事は、血液や体液をドロッとさせる要因に。
めぐりが悪くなり毒素としてたまりやすくなると同時に、停滞したところで熱を帯び、炎症の元となります。

せめて花粉の季節だけでも、お休みしてみませんか?
 
*水分は適度に
胃腸が弱ると水毒がたまりがちに。
水分の摂り過ぎは胃腸を弱らせるので、1日1.2L程度をちょこちょこ飲むのがおすすめです。

消化不良は毒素をためる原因なので、よく噛んで食べることもお忘れなく。
 
*動いて発汗を
すでにたまっている余分な水分や熱は、汗として外へ排出するのも一策。
春にかけて運動量を増やし、発汗させるのにちょうど良い時期でもありますよ。

湯船で半身浴をしたり、体力がある方はサウナでも◎
 
*野菜を摂る
余分な水分や熱を除くには、野菜も一役買ってくれます。

もやし、紫蘇、春菊、海藻類や、熱っぽさや炎症がある方は、菜の花、セロリ、タケノコ、薄荷などもおすすめです。
 
*十分な睡眠
自分自身の解毒機能を発揮させるためにも、睡眠は重要。

とくに21時以降は、スマホやパソコンはoffにしてリラックスタイムに。
23時~3時の睡眠中に、血液のデトックスが行われます。