症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/10/18 (水)

【発症しにくく、重症化しにくく、後遺症が残りにくいカラダを作るには?】

 
本来の私たちのカラダは、少々の風邪であれば、ゆっくり寝ていれば治ります。
ちょっとしたケガでも、放っておけばいつの間にか治っていたり、骨折しても、固定しておけばいつの間にかくっついていたりするのと同じです。

解熱鎮痛剤や咳止め、絆創膏が治しているわけではありません。
抗生剤や抗ウイルス薬は、細菌やウイルスの増殖や拡散を抑えるものの、耐性菌や変異ウイルスには効果を発揮できません。


そのため、今後どのような感染症が流行した場合でも、できるだけ感染による発症を防ぎ、軽症でとどめ、できるだけ短期間で回復できるようなカラダ作りをしておくと安心です。
 
カラダ作りの土台は「自然治癒力」
カラダ作りの土台となるのは、自分自身で治す力「自然治癒力」を養うことです。


ページ冒頭でお伝えしたように、私たちはもともとこの「自然治癒力」を持っており、そのお陰で、地球上に誕生して以降ここまで進化発展・成長を遂げ、今日こうして生きることができています。

度々起こる未知の感染症の大流行はもとより、天変地異や戦争、経済の混乱など様々な苦境を経験しながらも、生きながらえ、子孫を残してきた多くの祖先の方々の力があったからこそ、私たちの命があります。


このように私たちには、少々のことではへこたれない強い力が備わっています。


しかし、日々のストレスや偏った食事、浅く短い睡眠や不規則な生活、添加物やPM2.5などによる環境変化により、その力を発揮しにくい状況に置かれている方が非常に多いのだと思います。

学問や技術の進化により便利な世の中となり、自分の力を発揮しなくても何とかなる事が多くなったことも大きいのではないかとも思います。

そこにはもちろん良い側面もあるのですが、自分自身に備わっている力、無限の可能性を秘めた力があることも忘れないでいたい、と強く思います。

やはり“根本的に”病を治す、もしくは不調の波を小さくできるのは、自分自身だけだからです。


そして、自分で自分を立て直していく力を発揮しやすくするには、毎日の習慣[心・食事・運動・休息・環境]がとても重要です。
それぞれについて、ポイントをお伝えいたします。