症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/02/16 (木)

漢方ダイエットで10kg減。繰り返す副鼻腔炎も改善し、お酒もお菓子もやめられました!

40代前半の女性のお客様。
産後徐々に体重が増加し今がMax!とのことで、ダイエットのご相談に。
普段からそれほど食事量は多くなく、運動も少しされているご様子。
それでも徐々に体重が増え続けることに、大きな危機感を持っていらっしゃいました。

さらに季節の変わり目に繰り返す副鼻腔炎も長年のお悩みで、鼻の形も原因らしく非常に治りにくいということでした。

日常生活を詳しく伺うと、日ごろからとてもお忙しく、唯一の息抜きが娘さんとのおやつタイムと晩酌とのこと。
始めから「食事の置き換えは絶対に無理!」と断言されるほどでした。
―習慣的なおやつと晩酌は、気の張りが原因!?―
毎日ギリギリの状態で頑張られていることがわかり、まずは食事療法は後回しにして、体質改善を優先的におこなうことを一緒に決めて、漢方をスタートすることに。

このお客様は「肝気鬱結(かんきうっけつ)」といって、長期間の気の張りが原因で解毒不良や代謝バランスの崩れが起こり、食事量は多くなくても運動をしていても痩せづらいという体質。
加えて、この体質により体が熱を持ちやすく炎症体質となり、副鼻腔炎が慢性化している状態でした。

甘いものやお酒は、気の張りを瞬間的にとるには打ってつけですが、やはり太りやすくなってしまいます。
しかし始めからこれらを制限すると、さらに気の張りが強まって悪循環になってしまう恐れがありました。

そこで、漢方薬の出番です。
漢方薬で肝気鬱結体質が改善されてくると、自然とおやつやお酒は控えられるようになると期待できます。
お客様には、「控えられそうな時は是非チャレンジして下さいね」とだけお伝えしました。

今回使用した漢方は2つ。
1つ目は、この肝気鬱結を正常なバランスに整えて、解毒力を高め、代謝をよくする漢方。
2つ目は、自分で体のバランスを整えていく力「自然治癒力」を高めることで体質改善をスピーディにして、痩せやすく太りにくい体づくりを後押ししていく漢方。
加えて最初の3か月だけ、糖質の吸収を抑えながら体脂肪も落としていくサポート飲料も食前に飲んでいただきました。
―気の張りがとれて、心も体もぐんぐん前向きに!―
10日目に再度ご来店された頃には、体重は700g減。

食事を減らさずにこの結果は素晴らしいと思いましたが、それ以上に驚いたのは、
「アルコールもお菓子もやめられました。意外に大丈夫でした。」
というお話。
きっと早めに気の張りが解消されたことで、自然に我慢ができたのでしょう。
ここが整うと、ご自身でできることも増えますので、とても嬉しい変化でした!

その後さらにやる気UP!
白米を少なくし、代わりに玄米をできる範囲で取り入れていただき、
1カ月で1.7kg減。

そして2カ月で2.7kg減。
この時は
「ドカ食いもなくなった。」
「無理なく自分のペースでできているので、我慢はしていないです。ノーストレスです。」
「漢方って凄いですね。今の自分を想像もしていなかったです。」
とお話しされるくらい、とても順調に過ごされていました。

加えて、「秋口でも副鼻腔炎が出ていない!」と気づかれ、さらに一緒に喜びました。
これは体内の余分な熱もたまりにくくなり、炎症体質も順調に改善が進んでいる証です。

その後も順調に体調もよく体重の減量も進み、
3カ月で4.8kg減
4カ月で7.2kg減
5カ月で8.2g減
7カ月で9.2㎏減
8カ月で10kg減

目標体重を達成後は、これからのお体のことを考えてアンチエイジングの漢方に変更。
好きなお酒やお菓子も食べ過ぎない程度に嗜みつつ、体重は上手にコントロールができています。
お客様にとって、娘様とのおやつタイムや一日の終わりに飲まれるお酒は、人生を豊かにする大切なもの。

健康と幸福を同事に叶えるお手伝いができるのは、漢方相談員としても大きなやりがいです。

これからも、ダイエットだけではなく、他のお悩みであっても、漢方相談をきっかけに健康で幸福な生活を叶えていくお手伝いをしていきたいです。