症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/01/16 (月)

【気分の落ち込み・やる気の低下】

[冬に増える理由]
漢方の考え方の基になっている「陰陽論」では、冬は陰の季節です。

そもそも陰陽とは、万物を性質により二つに分類したもの。
夜、月、暗い、寒い、秋冬、女性、憂い、悲しみ、陰液(血・津液・精)など
昼、太陽、明るい、暖かい、春夏、男性、怒り、喜び、陽気(気)など
どちらが良い悪いではなく、どちらも必要であり、お互いに補い合ったり制御しあったりとバランスをとりながら、切っても切れない関係がある。そのような考え方です。


冬は陰の性質が増し、陽の性質は控えめになります。

「元気」「やる気」「気分」「気持ち」
これらの言葉には「気」という字が使われているように、陽に分類される「陽気(気)」が関係します。
陽気は温かく、ふわ~っと上に浮き上がる性質があります。

冬はこの陽気が控えめになるので、気持ちが沈みやすいのです。


そのため、冬に気分が落ち込んだり、やる気が下がったりするのは自然なこと。

「私って、だめな人間だな…」
「一体どうしちゃったんだろう…」
と気に病まなくても大丈夫ですよ。


そうはいっても、この状態をどうにか抜け出したい…
そのような時はどうしたらよいのか、漢方の観点からオススメの方法をお伝えいたします。