症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/11/15 (火)

【カラダが喜ぶ『塩』とは?】

☆Point☆
自然塩(海水塩・岩塩)がベスト!
海水塩は天然ミネラルが豊富に含まれ、人の体液のミネラルバランスと似ている。
岩塩はナトリウム濃度が高めなので、常用はせず料理によって使い分けると◎。
再製塩は海水塩よりお手頃。パスタを茹でる時などにおすすめ。
 
[塩の種類]
海水塩海水を天日により乾燥・濃縮、または煮詰めて作った塩
再製塩(再結晶塩)海外の天日塩を日本の海水で溶かし、煮詰めて再結晶化したもの。水で溶かし、にがりを加えたものもある。溶かした岩塩や湖塩を使う場合も。
岩塩大量の海水が干上がり堆積した各ミネラル類の層から塩化ナトリウムを採掘したもの。
精製塩(イオン膜法)工業的に電解処理して高純度の塩化ナトリウムを取り出したもの。他のミネラル分はほとんど含まれない。
 
精製塩のように化学的に作られた塩(化学塩)は、塩化ナトリウムの純度が99%以上と非常に高く、体内のミネラル成分とかけ離れ、ミネラルバランスを崩してしまいます。

「塩分の摂り過ぎで血圧が上がる」というのも、この「塩化ナトリウム」の摂り過ぎが原因。味もピリッと刺激があります。


自然塩は、地球で最初に生命が誕生した海のミネラルをそのまま凝縮。

マグネシウムやカリウムなど、ナトリウム以外のミネラルを含み、体内のミネラルバランスと似ているため体に優しく、丸みのある辛味に甘味や苦味、酸味などが混ざり合い、深みとコクがあります。

私たちの命の源、生きるエネルギーがギュッと詰まった調味料です。
○美味しく健康的に塩を使うコツ○
動物性食品(肉・魚)や加工品に含まれる化学調味料・添加物には、ナトリウムが多く含まれています。

そのような食材・食品を食べる際には塩分はとくに控えめに。また、たっぷりの野菜と一緒に摂るのがよいでしょう。


野菜や穀物は、ナトリウム以外にもカルシウムやカリウム、マグネシウム、リン、亜鉛などの様々なミネラルが豊富。

同じくミネラル豊富な自然塩とともに摂ることで、体内で必要な分だけ吸収され、余分なものは排泄されるようバランスをとってくれます。
(もちろん自然塩でも摂り過ぎにはご注意を。)


オリーブオイルや亜麻仁油などに自然塩を混ぜたシンプルなドレッシングでサラダにしたり、自然塩と黒ゴマをまぶした雑穀おにぎりにするなど、食材本来の美味しさを感じられる簡単料理がオススメです。



〔参考資料〕
LMライフ・イズ・マクロビオティック Vol.11 日本CI協会

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