症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/07/12 (火)

【夏やせしたとき】

まずは脾を元気にするのが最優先!すると気・陰液を補給しやすくなります。
*甘酒やお粥で栄養補給
食欲がないから栄養ドリンクやゼリーにしている…という方には甘酒がおすすめ。

天然の点滴と言われ、エネルギー源となるブドウ糖やアミノ酸がバランスよく豊富に含まれます。
酒粕ではなく麹由来の甘酒なら、腸内細菌も喜びお腹の中から元気に。

玄米や雑穀米のお粥も、脾に優しく「氣」を補充できます。栄養素にこだわった漢美膳もおすすめ。
 
*冷たいものは しばしお休み
猛暑日続きでほてる身体には、冷たい飲み物や食べ物が欲しくなりますよね!食欲がなくても口当たりがよく食べやすいのも、摂り過ぎてしまう要因のひとつ。

ただ、冷たいものは脾の天敵…。食欲がない時こそ、温かいものを少しずつどうぞ。
 
*朝は太陽を浴びる
適度に陽に当たるのも、元気を補う方法のひとつ。朝日を浴びることで自律神経も整いやすく、脾の働きも良くなります。

深呼吸も一緒にすることで、新鮮な空気の氣も注入!
 
*とにかく早く寝る
疲れやすさや倦怠感があるなら、やはり早く寝るのが一番。

夜更かし生活の方はとくに、今日一日だけでも仕事や家事は一旦忘れて、とにかく早く寝てみてください。翌朝のスッキリ具合が違うはず。
 
*気(エネルギー)を補う食材
玄米・米、雑穀類、そば、アジ、イワシ、カツオ、ウナギ、タコ、肉類、黒豆、大豆、えんどう豆、枝豆、そら豆、じゃがいも、山芋、カボチャ、人参、ピーマン、キャベツ、しいたけ、マイタケ、サクランボ、ブドウ、パイナップル など
 
*陰液(うるおい)を補う食材
卵、しじみ、昆布、トマト、ナス、キュウリ、冬瓜、ゴーヤ、レタス、アスパラガス、もやし、スイカ、バナナ、モモ、メロン、梅 など
 
レスキュー漢方薬
夏やせの他、気になる症状や原因によって、下記以外にも効果的な漢方薬はさまざま。
お悩みの際はいつでも担当の相談員までご相談くださいませ。

清暑益気湯(せいしょえっきとう)
*白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
など


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