症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/10 (月)

冬は気持ちが沈みがち…

冬に気持ちが沈む…それは自然なこと
冬至を過ぎ昼の時間が少しずつ長くなってきていますが、やはり冬は太陽の光が恋しく、夜が長く感じられます。

やる気が出なかったり、妙に落ち込んでしまったり、誰にも会いたくなくなったり、それなのに寂しかったり。夜もなかなか眠れず、朝はすっきり起きられない。



でもほら、窓の外を見てみてください。

つい一か月前に赤や黄色に明るく着飾っていた樹々は、すっかり葉を落として枝と幹だけに。
今はただ静かに、そこに佇んでいます。

そしてきっと春になると、新しい芽を出し、色とりどりの花を咲かせるのです。
今より空高く昇った太陽の光のもとで。


人間も同じですね。

花を咲かせるときもあれば、葉を枯らして根を張って、じっと耐えるときもあります。


「私たちも自然の一部」というと、何だか自然に対しておこがましいような気もしますが、自然の影響を受けて、一緒に生きているのです。

自然の流れにさからわず、身をゆだねてみましょう。



1月20日の大寒は、一年で最も寒くなる頃。
体感ではまだまだ寒い時期が続きますが、少しずつ真冬を抜けていきます。

感覚的には「明るくなってきた!」というよりも、「暗闇が少しずつ薄らいできた」という感じでしょうか。
今は沈みがちな気持ちも、ふ~っと軽くなる瞬間を、きっと感じ始めますよ。


「誰かに会いたいな」「話したいな」「歌いたいな」「外へ出かけたいな」

ふと、そう感じたときに、感じるままに動いてみてくださいね。


▼もう少し詳しく知りたい!という方は、こちらもご覧くださいませ。
【どうして冬は気持ちが沈むの?漢方的解説】
【どうしても気持ちが乗らない時の漢方薬】