症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/06/02 (水)

明るく朗らかに『自然治癒力』を高める暮らし方~実践~

【明るく朗らかに『自然治癒力』を高める暮らし方~心~】で心を整えたら、自然治癒力を高めるために日頃からできることを実践していきましょう!
 
*朝日を浴びる
朝一番、最もエネルギーを持っている太陽の光を浴びることで、一日のパワーを補充!

雨や曇りの日など、直接見えることはなくても太陽は昇っています。
その明るさや温かさからエネルギーを感じてみて。
 
*ゆっくり深呼吸する
身体を防御する肺の機能を高めるには、やはり呼吸法が一番簡単で効果的。

朗らかに笑顔で、腕をひろげてゆっくり深呼吸できると、とても良いエネルギー補充になります。
 
*風に直接当たりすぎない
気温が高くなってくると、扇風機や空調の風で涼みたくなります。
しかしこの冷風がバリア機能を弱める要因のひとつに。

とくに、汗をかいた時や眠っている時などは無防備な状態。長時間、直接当たりすぎないように工夫を。
 
*スマホやパソコン、テレビなどでの目の使い過ぎに要注意
バリア機能のひとつである粘膜のもと、潤い(陰液)をかなり消耗しています。

意識的にまばたきをしたり目を休める、目周辺のマッサージ、目薬などでの対応や、菊花や枸杞をお茶や食事に入れて摂ることもおすすめです。
 
*動く
無理な運動を取り入れなくても大丈夫。

仕事や買い物で、ちょっと歩くようにしてみる。
エレベーターやエスカレーターより、階段を選んでみる。
テレビを見ながら、踏み台昇降をしてみる。
好きな音楽を聴きながら、体を動かしてみる。

リズミカルに楽しく動くことで、幸せホルモンも分泌されるそうですよ!
 
*食物繊維を摂る
腸には免疫細胞の約7割が。仕事場である腸内環境を整えて、治癒力を高めましょう!

食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内細菌のバランス(腸内フローラ)を整えることに繋がります。
2種類の食物繊維をバランスよく摂るとよいですよ。
水溶性食物繊維
  • 大麦、イモ類、キャベツ・大根・ごぼうなどの野菜類、海藻類、こんにゃくなど
    腸内細菌による分解・発酵を受けやすく、ビフィズス菌優位の腸内環境へ改善します。糖質の吸収を緩やかにしたり、コレステロールの吸収抑制も。
不溶性食物繊維
  • 大豆など豆類、穀類、かぼちゃなどの完熟野菜類、きのこ類など
    水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激して便通を促進します。
*発酵食品を摂る
お味噌汁やぬか漬け、納豆、醤油、塩麹などの発酵食品から直接善玉菌を摂るのもおすすめ。

ヨーグルトやチーズなど動物性の発酵食品よりも、日本人が古来から摂っているものの方が私たちの腸内細菌は喜びます。

いろいろ試してお通じの具合を見るなど、自分の腸に合った食品を選ぶとよいですよ♪
 
*一口20回、よく噛んで食べる
あまり噛まずに飲み込んでいませんか?

よく噛んで、唾液である程度消化することで、胃腸での消化もスムーズに行うことができます。
消化不良が続くと、胃腸だけではなく血管内の毒素もたまりがちに。もちろん腸内環境の悪化にも繋がります。

ゆっくり味わって食べることで、自律神経も整い腸の働きの改善にも効果的◎

食事を作ってくれた人、食材を準備してくれた人、作物や動物を育ててくれた人、作物や動物そのものの命に想いを馳せながら、
心の中で「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す」と2回唱えながら噛むと‥‥あっという間に20回!
 
*22~24時までに就寝
この時間帯から眠ることで、粘膜のもととなる潤い(陰液)が補充されます。
スマホやテレビは消して、夜はたっぷりと潤い補給を。
 
*自然を感じる
今日はどんなお天気かな?
葉っぱの色が変わってきたかな?
道端の花が咲いてきたかも?
どんな香りがするかな?

スマホの画面から少し顔を上げて、
私たちが生かされている世界を感じてみましょう。
 
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