症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/09/17 (火)

【アルツハイマー型認知症の症状】

ご存知の方も多いと思いますが、中には「これも認知症の症状なの?」と思われるものも。

セルフチェックだけではなく、ご家族やご友人と共有したり、お知り合いの方や街で見かけた方などのことを想像したりしながら、改めて確認してみましょう。
 
■ もの忘れ(記憶障害)
 ・数分前、数時間前の出来事をすぐ忘れる
 ・同じことを何度も言う、聞く
 ・しまい忘れや置き忘れが増えて、
  いつも探し物をしている
 ・約束を忘れる
 ・昔から知っている物や人の名前が出てこない
 ・同じものを何個も買ってくる
 
■ 時間・場所がわからなくなる
 ・日付や曜日がわからなくなる
 ・慣れた道で迷うことがある
 ・出来事の前後関係がわからなくなる
 
■ 理解力・判断力が低下する
 ・手続きや貯金の出し入れができなくなる
 ・状況や説明が理解できなくなる、
  テレビ番組の内容が理解できなくなる
 ・運転などのミスが多くなる
 
■ 仕事や家事・趣味、身の回りのことができなくなる
 ・仕事や家事、趣味の段取りが悪くなる、
  時間がかかるようになる
 ・調理の味付けを間違える、
  掃除や洗濯がきちんとできなくなる
 ・身だしなみを構わなくなる、
  季節に合った服装を選ぶことができなくなる
 ・食べこぼしが増える
 ・洗面や入浴の仕方がわからなくなる
 ・失禁が増える
 
■ 行動・心理症状(BPSD)
 ・不安になりやすい、
  一人になると怖がったり寂しがったりする
 ・憂うつでふさぎこむ、
  何をするのも億劫がる、
  趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなる
 ・怒りっぽくなる、イライラ、
  些細なことで腹を立てる
 ・誰もいないのに、誰かがいると主張する
 ・自分のものを誰かに盗まれたと疑う
 ・目的を持って外出しても途中で忘れてしまい
  帰れなくなってしまう
 
加齢による物忘れと認知症の違い
「年をとって物忘れが出てきた」=「認知症」ではなく、両者には様々な違いが。

以下が全てではなく簡単に区別できるものではないので、正確な診断は専門医による検査・問診が必要です。
早期発見の参考のひとつにしていただければと思います。