河端孝幸の読む漢方

任せるということ

任せるということ

昨年の8月より、今まで自分がやってきた仕事を6名に振り分け、担当をしてもらうこととしました。私にとっては大英断。
入社当時から私も、漢方みず堂のあらゆることを自分一人で行ってきました。そんなつもりはなかったのですが、第三者から見てそう思われていたようで、この決断は周りから振り分けるように再三再四言われてきた結果でもあります。
まだまだこれからですが、やってみて一番感じたのは、今まで自分一人ではでき得なかったことが進行しだしたということです。おそらく自分では発想もしなかったことや、考え付かなかったことが動き出しているということ。
これに関しては、私がいかに私の考えを押し付けていたのかと反省もすることもありますが、のびのび考えてもらうことで柔軟で斬新な事が生まれてきているとも感じます。
また、私も視点を変えられることで、大きな筋道をしっかりと確認できることもプラスでありました。

山本五十六氏の言葉

任せるということで思い出すのは山本五十六氏の言葉。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

この言葉に今の自分をあてはめてみると、ようやく第1行目の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ」位まで来たように思います。まだまだ褒めてやらねば、までは到達していないように思います。
二行目の「話し合い、耳を傾け承認し」とはどの程度までの事なのか。これについては見当もつかないのが正直なところです。したがって三行目は言うまでもないことです。

組織が上手くいく必要な条件

一方で、任せきりになってもいけないと思います。
良く聞くのは、仕事を押し付けられるということ。面倒な仕事を人に押し付ける、いわゆる責任転嫁。
昨今、ニュースで流れる様々な事件は、責任の所在が不明確あるいは責任転嫁が横行している例が少なくありません。
上の人間が絶対的な責任感を持つこと。これが組織が上手くいく必要な条件だと思います。

たくさんの挫折と苦労をすること

上の人間が絶対的な責任感を持つことに加え大切なことは、自分でも苦労をしているということ。人がやっていて、苦労している所が今までの経験でわかっているということ。
したがって、少なくとも50歳前は、自分でもがいてもがいて、たくさんの挫折と苦労をすることに尽きるのだと思います。50歳を過ぎても、何度も何度も挫折しながら人間は成長し続ける事ができるのだと思います。
簡単な道と困難な道があるならば、困難な道を選ぶ。それが必定だと思います。
それができて初めて人を創る。人を実らせる。
そうありたいと思う今日この頃です。