症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/02/14 (水)

【自律神経をほぐす】

(1)の胃腸(脾)の働きを調節しているのが、自律神経系を司る肝。胃腸を動かす気のめぐりを調節しています。

肝には血が蓄えられており、全身への気のめぐりを調節するとともに、血もめぐらせています。
柔らかくしなやかな状態であるほど、全身へゆったりしっかりと気血をめぐらせることができ、体内の解毒を行い、自律神経やホルモンバランスが整った状態を維持できます。

また肝の状態は、ストレスや情緒の影響を大きく受けます。

そのような関係性から、例えば次のような事象がみられます。

■緊張すると気のめぐりがキュッと滞る
 ⇒胃腸がキュッと締まり、腹痛や下痢・便秘に。
■イライラしていると気が上の方へ上昇する
 ⇒胃腸の働きが暴走し、食欲過多・胃酸逆流・げっぷに。
■リラックスすると気がゆったりめぐる
 ⇒胃腸も落ち着いて働き、じっくり食べ物を消化し、しっかり排泄できる。


春は本来であれば、肝がのびやかになる季節。
ところが春の過ごし方を間違えると、逆に肝が活発になりすぎ、本来の柔らかくしなやかな、のびのびとした良い状態を維持しにくくなります。


しかし、季節による多少の波はあるのが自然なこと。
その影響が少しでも小さくすむように、また一時的なものでおさまるように、心掛けたいポイントをお伝えいたします。
 
*深呼吸と背伸びで一日をスタート
自律神経の働きは、運動神経のように人間が意識的に動かすことができないもの。ただひとつ、呼吸によってスイッチを切り替えることはできます。

ゆったりとした深い呼吸は、副交感神経を優位にしてリラックスした気分に。つまり肝の緊張もほぐれ、気のめぐりが良くなります。すると、胃腸の働きも正常化。

起床時や小休憩、お昼休み、仕事終わり、夜寝る前など、スイッチを切り替えたい時にどうぞ。
深呼吸とともにストレッチやヨガで身体を伸ばすと、肝もよりしなやかに伸びやかになります。
 
*リズム感のある動き
気のめぐりを良くする方法として、身体を動かすこと、特にリズム感のある動きが効果的です。

「1,2,1,2…」とリズムよくお散歩やウォーキング、もも上げをしたり、ダンス、ラジオ体操など音楽に合わせて動くのもいいですね。好きな運動があれば、それに没頭するのも◎

食前に行うことで、食事後の消化もスムーズに。
 
*全身で自然を感じる、今に集中し楽しむ、感謝する
鳥のさえずりを聞き、風を肌で感じ、花の匂いをかぎ、流れる雲を眺め、旬の野菜を味わう。
頭で考える時間はしばしお休みし、ただ感じるままに今を過ごしてみる。
そして、今という時間、与えられた命に感謝する。

本気でやってみると、本当に気のめぐりが整います。
特に忙しいとき、心が乱れているなぁという時は、オススメです。
 
*目を酷使し過ぎず、早く寝る
肝を柔らかく保つには十分な血が必要。
一方で肝に蓄えられた血は、目を酷使しているとどんどん消費されます。

パソコンやスマホなどで日常的に目は使うもの。せめて寝る前は離れて過ごしたいです。

とくに23時~3時は体内を解毒し血を養う時間。目を閉じて休ませてあげましょう。
 
 
 
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