症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/09/15 (金)

漢方と養生で、子宮頸部異形成が自然治癒した例

 
40代のお客様。
子宮頚部の高度異形成が判明し、一度手術した後、また再発。ご相談時には中等度異形成とのことでした。
一度ガン化しかけていることもあり、3ヶ月に一度の検査の度に、精神的にも疲れ果ててしまわれていました。

生活もとてもハードで、心も体も常に全力疾走といった毎日を長期間送られていました。
ご家族のためにいつも前向きに、そして懸命に考えてサポートに奔走されている方。
とても尊い生き方がそのまま表情や雰囲気から滲み出ている、素敵な方でした。

体調をお伺いすると、経血量が多い、少し過労気味で慢性的な貧血がある、常に眠気が強い、眠りが浅い、噛み締めが強い、頭痛や眩暈や立ちくらみが起こりやすい、経血に血の塊も多い、とのことでした。


異形成ができるのは、漢方的には古い血「瘀血(おけつ)」が溜まるからと考えます。
そしてこの女性の場合の瘀血が溜まる原因は、慢性的に気が休まらないことで、心身ともに緊張して固くなってしまい、気も血も巡らなくなっていたことに起因していると感じました。

また軽度異形成や中等度異形成の場合は、自然治癒(消退)することも知られています。
つまり自然治癒力の発揮が鍵を握っているということになります。


このお客様の場合、術後も再発をしていることから、明らかにご自身の治癒力低下が原因だと感じました。

そこで、治癒力自体を高める漢方に合わせて、瘀血を除く漢方、そして、気の張りをとり血流を良くしていく漢方を合わせて服用いただきました。
さらに漢方薬と合わせて、気の張りを緩める習慣作りとお食事の改善もこまめにサポートしていきました。
治癒力の発揮を高める生活で、異常なしに!
服用を始められて1ヶ月
「肌が潤って、シミも薄くなった!」
これは、体内の血の質と巡りが良くなっている証です。

「夢が減り、めまいもなくなった!」
これは、気の張りが緩んだ証です。

心身の奥の方から気を緩めるための、寝る前に有難いことを思い浮かべて全身で味わう養生法も習慣となり、1ヶ月の変化としてはとても順調。
1ヶ月後の検査結果にも少し期待が持てました。


その1ヶ月後には
「頭痛がなくなった!」
「検査結果で、軽等度になっていた!」
と、とてもお喜びでした。
着実に治癒力が高まり、体内の血の質もよくなられていたのでしょう。

喜びつつ、引き続き油断しすぎないようにと、こまめにサポートをし続け、
その半年後。

「初めて異常なしでした!!」
と、喜びの中に、初めて安堵の表情を浮かべられていました。
病を良くするのは、自分自身の力
元々備わっている自然治癒力が発揮されれば、治りづらい病気も良くなる。
必ず良くなるとは言えないまでも、着実に良くなる方向に向かっていく。

この仕事をしていて感じるのは、自然治癒力の可能性です。
時には考えられないような改善例を目の当たりにすることもあります。

どれだけ治癒力を発揮できるか。
その手助けをどれくらいできるかで、未来が変わります。

漢方薬は、その人の自然治癒力の発揮を助けていきますが、それに加えてご自身で発揮を高めていくことも大きな力となります。

自然治癒力の発揮を高めるのは、
心の状態、お食事、運動、休養、環境を一緒に整えていくこと。

ひとりで苦しい時は、一緒に乗り越えていくお手伝いも必要です。

それらは漢方薬には出来ない、私達相談員が力になれることです。

私達自身が漢方薬に負けない薬になれますように。

これからも漢方薬と相談員の相乗効果で、1人でも多くの方のお役に立ちたいです。