症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/02/13 (月)

【毒素を溜めない】

花粉症の代表的な症状である、鼻水・鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、目の充血、肌のかゆみなどは、

・体内に溜まった余分な水分(水毒、痰湿)
・湿気て熱を帯びたドロドロの血液(湿熱、瘀血)

が主な要因。

そしてこのような体質に繋がる根本的な原因は、毒素を溜め込みやすい生活にあります。

鼻、目、皮膚から毒素を出そうと苦しまなくてもいいように、今からできることを始めましょう。
 
―毒素を溜めない習慣―
*食事は腹八分目で、よく噛む
毒素を溜め込まないためには、胃腸(脾)が元気であることが一番。胃腸の負担を減らしましょう。
しっかり噛むことで満足感が得られ、自然と食事量を減らすことができます。

ぜひ次のお食事から、一口20~30回を実践してみてくださいませ!
 
*甘い物・味の濃い物は控えめに
白砂糖は身体を冷やすとともに、体内の湿気を吸い取りベタベタしてきます。
脂っこい物や味の濃い物も、血液ドロドロの原因に。

まずは2週間、全く召し上がらない期間を作ってみると、身体の良い変化を感じるはず。
毎年症状が辛い方は、ぜひ一度お試しいただきたいです!
 
*水分も控えめに
花粉症の主な原因が水毒とお伝えしたように、体内に余分な水分を溜め込まないことが大切。
胃腸は湿気が苦手なので、お腹がチャポチャポになると消化が進まず、水分も不要物も体内に溜まります。

1日1.5L程度を目安に、食事中の飲み物は控え、冷たい飲み物もできるだけ摂らないことが最善策です。
 
*運動する、適度に汗をかく
春が近づき、私たちも活動的になる季節。運動して発汗することで、余分な水分や毒素をデトックスするのも効果的です!
動くことで腸の働きも整うので、毒素を溜めやすい便秘・下痢体質の方にとっても嬉しい効果が◎

肌のかゆみの原因にならないよう、汗はこまめに拭き取ってくださいね。
 
*早く寝る
23時~3時は胆・肝による体内の解毒タイム。
その前に、老廃物を集めるなど体液循環が活発になるのが21時~23時。
この時間にスマホなどで目を酷使していると、身体の上部に熱が停滞しやすくなり、鼻づまりや目・皮膚の炎症、かゆみに繋がる可能性があります。

症状が重い方は、できるだけ21時~23時就寝を目指してみてくださいませ。


[参考文献]
『体内時刻を制すれば痛みが消える!不調がなくなる!』鈴木康玄 著



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