症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/02/13 (月)

【胃腸を整える】

胃腸(脾)は、食べたり飲んだりしたものからエネルギー(気)や栄養分(血)を作り出すとともに、不要な水分や脂肪分、毒素などを外へ排泄するのを助ける役割も担っています。

美しく健康的にダイエットするには、心身を維持するための気血は十分取り込みながら、不要なものは外へ出していくという、良い循環をまわすことが大切です。
そのためには、脾が元気に働いていることが最重要事項!

これまでにもお伝えしてきた内容と同じですが、大事なことは変わりません。
脾の元気を保ち、ちょっと元気がなくなっても整えていけるよう、復習がてらチェックしてみてくださいませ。
 
*よく噛んでお食事を
胃腸をいたわる一番の食事法が、よく噛むこと。
口の中である程度消化できることで、胃腸の負担がかなり軽減。ゆっくり食べることで少量でも食欲が満たされ、血糖値の急激な上昇も防ぐことができます。

食材の甘味や旨味をじっくり味わい、今日も食事ができることへの喜びや感謝の気持ちを見出すと、一食がより大切なご馳走に感じられますよ。
 
*お腹が空いてから食べる
空腹を感じていないのに、「一日三食食べないといけない」「時間になったから食べないといけない」という生活になっている場合は、自分のお腹の声を聴きながら調節してみましょう。
お腹は鳴ったかな?ちゃんとお腹空いているかな?と。

無理に食べていると、胃腸は休みなく過酷な労働(消化活動)を続けている状態。疲労困憊です。
お仕事などで時間が調節できない場合は、食べる量で調節を。
 
*夕食は一番軽くする
あとは寝るだけ…というタイミングで摂る夕食は、胃腸への負担が一番軽くなるように摂るのがダイエットの秘訣。睡眠の質を上げるのにも有効です。
朝起きた時にお腹が空いているのが良い状態♪

「今日一日頑張ったご褒美~!」と暴飲暴食してしまうと、胃腸はドカーンと残業を強要されたも同然。
一日のエネルギーは朝昼でしっかり摂って、夕食は補填する気持ちで食べるといいですよ。
 
*「身体を作る食事」/「楽しむ食事」のバランス
ダイエットを継続する中でご褒美「楽しむ食事」は大事なので、量や食べ方、時間帯、頻度に気をつけて、日常的にならなければOK。

週に1回のイベントと思えば、他の日はそのために身体を整えておこうと思えたり、ご褒美をいつも以上に大切に美味しく食べられたりと、ダイエットもできて食事も楽しくなるなんて、良いこと尽くしです♪
 
*冷たい物や水分を摂り過ぎない
冷たい物や多量な水分には、めっぽう弱い胃腸。

冷たい物を口にした後は、温かい物で胃腸を温めて。
水分摂取する際は一気に摂らず、ちょこちょこ飲みを。 
お腹がチャポチャポして消化不良になりやすい方は、食事中も控えめに。食後に飲む方が胃腸には優しいです。



< ダイエットの春 Point一覧へ戻る