症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/02/01 (火)

②胃腸が弱く、十分な栄養が体に行き渡らないタイプの男性更年期障害の改善例

お客様背景
・59歳男性
・2~3年前にご両親を亡くし、一人で生活するようになったころより、体のほてりを感じるように。
・真冬の極寒でも全身がたぎるようで、すごく気持ちが悪い。
・何をするにも体がだる~~く、動くのがだんだんきつくなってきた。
・体温はこんなに体が熱いのに、いつも36度台。
・病院では「男性更年期」と診断されたが、特に治療するでもなく、お薬を出されるでもなく、苦しさからは解放されず。
・元々胃腸が弱い。
・この5年は心労もあり、体重が10kg以上落ちてしまった。
漢方的解説
元々胃腸が弱く、ここ5年で10kgも体重が落ちているため、体の“元気”と“栄養分”の両方が損なわれてしまっている状態です。
これを漢方では「気陰両虚」と言います。
漢方では、“栄養分”は、即ち“体のうるおい”。
うるおいがないので、火を抑えることができず、燃えさかり、また熱でうるおいを乾かすという悪循環に陥っていました。
お飲みいただいたのは、夏バテで汗と一緒にうるおいやエネルギーが損なわれた時に使われる漢方です。
夏バテの漢方で男性更年期が治るなんて、西洋医学じゃちょっと考えにくいですよね!
経過
10日目でほてりが全くなくなり、食欲が出てきた。
けだるさがまだ少し残っていましたが、それも次第になくなった。

1か月後には、「な~んも体調で気になることはないよ!」と元気な笑顔をみせてくださいました。