症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/12 (水)

顔から吹き出す汗

21歳、真面目で周りに気を使いすぎてしまう、やさしい大学生
汗が気になり始めたのは中学生のとき。運動するとべたべたの汗が、顔や首、脇から出るようになりました。
大学生になり、通学は自転車で駅までいき、そこから電車に乗るという生活がはじまりました。そうしたところ、自転車に乗った後、電車の中で顔から汗がふきだすようになりました。朝のラッシュ時、周りにたくさん人がいることが気になり始めてからは、どんどん汗がひどくなっていきました。

実はこの方、過去に川崎病になったことがあります。
そして、過敏性腸症候群もあり、授業中にお腹が痛くなったり、下痢が一週間続いたりすることがあります。
緊張しやすい性格は昔からだそうで、気を使いすぎてしまい、友人関係も面倒になってしまうことがありました。
潤い不足でも汗は出る
体質的には、体の潤いが不足しているタイプ。完治していますが、川崎病もこの体の潤い不足が原因になったのだと推察できます。

漢方は体の潤いを補うことで、自律神経の異常な興奮をおさえ、汗を抑える効果のあるものをのんでいただきました。

のみはじめて10日くらいで少し効果がではじめ、2ヵ月後のゼミの発表会では緊張したにもかかわらず、汗が気になる事はありませんでした。
お腹の調子も安定するようになり、何よりも自分に自信がもて、気持ちが前向きになったことが何よりも嬉しいとお話しくださいました。

そして、今まででは考えられなかった大人数の前での発表をしたり、インターンシップや就職活動も前向きに取り組めました。そして、希望する会社に就職が決まり、大変喜んでいました。