症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/06 (木)

砂糖はアトピー性皮膚炎を悪化させる

ご主人様が東京での仕事を辞め、地元でレストランを開業。
ご自身も他の仕事をしながらレストランを手伝うというハードな生活になって半年。
子供の頃からアトピーで、中学生までは膝の裏やひじの裏が痒くなっていましたが、それ以降は痒みもあまり出ることなく過ごされてきました。

レストランでのお仕事で洗剤を使うせいか、手あれが始まり、時計をしているところに汗が溜まって痒くなる・・・。
そうして、初めてお会いした時には、顔も赤く痒そうで、アトピー独特の目の周りがただれているような感じもありました。
生活が大きく変わり、様々なストレスも悪化の要因になったのだろうと察しがつきます。
血虚と血熱
症状としては、顔がほてり、痒みがあり、特にお風呂上りがひどいとのこと。さらに年中、鼻炎。一方で、貧血体質でした。

皮膚が赤くなっていたり、お風呂上りの体温上昇時にひどくなったり、ほてったり、という症状は「血」のなかに熱を持ってしまう血熱という状態です。
漢方では「血」はうるおいであり、栄養分。血が不足することで、皮膚のうるおいや栄養分が足りず、すぐに熱(火)が起こってしまう。さらにその熱が「血」を乾かしてしまう。
悪循環になってしまっていました。
砂糖がアトピーを悪化させていた!?
レストランを手伝うようになって、どうしても余ったプリンやガトーショコラなどのスイーツがいつも身近にあり、コーヒーや紅茶と一緒によく食べてしまっているということでした。

砂糖の摂り過ぎは、血虚を悪化させてしまうといわれています。
血虚とは、ただの貧血ではなく、血の質が悪いことも意味します。
皮膚へきれいな「血」が行き届かず、炎症がおこりやすくなっていたと考えられます。
意志を感じた一言
血を補充しながら血熱を冷ます漢方をのんでいただくようにしました。

煎じ薬をスタートした翌日。お電話で状況をお尋ねすると「味にビックリしました!でも大丈夫です!」と前向きなお答え。
必ず良くなりたいという意志を感じました。

煎じ薬は決しておいしいとはいえないものばかりです。特に血熱を冷ますものには苦味のある生薬ばかりです。
ただ、最初に苦手に感じたものが、体に馴染むにつれ、だんだんと苦なく飲めるようになっていきます。
2ヶ月で痒みがすっかり治った
始めて1ヶ月後には、夜中に痒みで起きるということがなくなり、2ヶ月後にはすっかりなくなりました。見た目の赤みも綺麗に。もちろん、レストランのスイーツ、そして飲み物に砂糖とミルクを入れることも控えていただいています。

漢方薬は自然の草根木皮実を使うので、食事の延長線上です。食事を正すことはとても大事なのです。
このような方の鼻炎も皮膚の症状と共によくなってきます。
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