症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/12/03 (金)

髪から滴り落ちるほどの汗が改善

年齢:50歳
症状:髪から滴り落ちるほどの汗が出る
   寒い時期も動いて立ち止まった後にワッと汗をかく
   熱いものや辛いものを食べた後にも髪が濡れてしまうほど汗をかく
   フェイスタオルが2枚とハンカチ2枚が手離せない
   仕事でも差し支えがある
   イライラ感
   激しいほてり
体質:暑がり、肩こり、蕁麻疹、ここ1年は生理は2ヶ月に1回程度

代謝がいいからで済ませていたけれど、どうにも対処しきれなくなった。
中医学で汗は重要
漢方では、汗の状態を大変重要視します。

大きく分けて、昼間にかく汗(自汗)と夜間にかく汗(盗汗)があります。

昼間にかく汗にも、気が不足する汗、湿熱による汗、など色々あり判別は専門家でも難しいところです。
大抵、汗には自律神経失調症や更年期障害、糖尿病、甲状腺機能亢進など根本的な病気が関係しているため、根本的な病気を治療しながら、汗にも対処していくことになります。
今回は更年期障害と連動している汗のため、根本的な原因となっているホルモンバランスを整える漢方薬を飲んでいただきました。
経過
漢方を始めて1ヶ月後、何度か外出した際にどっと汗をかかないことがあり驚いた。
2ヶ月後、歩いていてもダラダラでるのが治まってきた。
3ヶ月後、汗はだいぶ引いてきた。ホットフラッシュもなくなっている。涼しくなって汗が引いているのかもしれない。
5ヶ月後、去年は冬でも歩いていると汗をかいてしまい、タオルがないと途中お店に買いに行かないといけない程だったのが、今年はタオルを忘れていても平気。
6ヶ月後、暖房で汗をかくけど、吹き出すような汗ではない。
9ヶ月後、ホットフラッシュも汗も大丈夫。今まで無意識にどこへ行くときも片手にタオルを握っていたのにカバンの中にしまいっぱなしになっている。
10ヶ月後、去年の今頃と汗が全然違う。去年だと、髪がぬれてしまうくらいの汗をかいているのに、おでこにうっすらかく程度になっている。もうすぐ夏本番なので、もっと変化があるのかなと楽しみ!

根本的な原因を改善することで、様々な症状が改善する、まさに漢方の醍醐味です。
いよいよ暑くなってきましたが、今年はきっと快適に夏を過ごしていただけると思います!
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