症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/11 (月)

消渇証~漢方は病名は関係ない~

20代後半の男性

「ダイエットで自分を変えたい」との事で多くは語らない男性でした。

体重がここ2年で10kg近く増えた。
父親と2人で生活しているので食事は弁当ばかりで仕事もハード。
すごく暑がりで喉が渇き、飲んでも満足しない。汗は噴き出るように出るが、ずっと下痢している。
血圧も140近くまで上がっていた。急にイライラすることも多くなった。

典型的「消渇証」

この方は当初、ダイエットがしたいということだけで、後から分かる過敏性腸症候群や糖尿病予備軍であることはおっしゃいませんでした。

しかし、漢方では病名は重要ではありません。糖尿病という病名も近代になってできたもので、古い中医学の文献では糖尿病に良く似た証として「消渇証」とでてきます。「消」は痩せるという意味で、糖尿病が進行すると多食にもかかわらず痩せてくる症状があてはまります。「渇」は口渇のことで、飲んでも飲んでも喉が渇くという糖尿病の顕著な症状です。

この方も、吹き出るような汗、飲んでも飲んでも喉が渇く、典型的「消渇証」でしたので、あとからカミングアウトされた時も納得でした。

改善してからのカミングアウト

1ヶ月服用して、暑さをあまり感じなくなったのと、下痢と湿疹が良くなってきた。
2ヶ月で体重も約8kg下がったが、食べられないのが辛いだけで、体の疲れは感じなくなった。
その後たまたまのタイミングで病院で検査したら、血圧、血糖値が正常に。
この頃「実は言ってなかったんですが・・・」と湿疹がお尻にあった事、過敏性腸症候群で下痢が続いていた事、血糖値が高く糖尿病予備軍と言われていた事を告白。この年で病気があり過ぎて劣等感から言えなかったそうです。それが全て改善し「病院の先生から、あれ?何で?と言われました」と。

一見別々のように見える病気も、体全体を良くすることで全てが良くなっていくのが漢方の素晴らしさだと思います。