症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/10/11 (月)

山査子(さんざし)

山査子とは

中国原産のバラ科サンザシ属のさくらんぼのような形をした赤い実をしており、日本ではきれいな花や実をつけるため植物園や庭園にも植えられ、誰しも一度は目にしたことがある植物です。
山査子の果実は中国では一般に紅果と呼ばれ、甘酸っぱいため干菓子の山査片や羊羹の山査羮、ジュースなどに用いられています。
また、料理では魚を煮るときに山査子を入れると骨も柔らかくなるとか、肉料理の後で食べると消化を促進するともいわれています。

山査子の効能

漢方では消導薬として主に消化不良や下痢に効果があります。
脾を助け、胃を健やかにし、消化を促進する作用があり、特に油っこい食べ物や肉類等の消化不良に適しています。
また産後の腹痛等瘀血による疼痛や血便などにも使用されます。
瘀血には生山査、止血や下痢には山査炭(山査子を黒く炭にしたもの)がよく使用されます。

山査子が入った漢方薬には化食養脾湯があります。
漢字でイメージがつくように食べた物がしっかりと消化できるように脾を養う漢方薬です。
山査子の他にも消導薬として神麹、麦芽が入っています。
これから暑くなり、夏バテで食欲がでないこともあると思います。
消化を助け、食べたものをしっかり栄養、力に変えてくれる山査子で夏を元気に過ごしましょう。
※山査子は胃酸の分泌を促すため胃酸過多や胃潰瘍の方には注意が必要です。