症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

介護、孫の世話でストレスが溜まり体調不良

65歳女性のお客様

元々とても元気だったのが、4年前からの介護生活、お孫さんのお世話と忙しくなり、色々な不調が出てこられていました。

肺炎、白内障の手術、低体温、風邪をひきやすい、特に今は、気管支炎のような、のどのカサカサが気になっている。

ご家族のお世話でストレスもかかえていらっしゃり、肩や首筋までコリも激しく、そしてお水もたくさん飲んだ方が体に良いと思われて、必要以上に飲まれた結果、水の巡りも滞り、身体も冷えきっていました。

体質としては、寒がり・冷え症・汗かき・足が重い・むくみ・腰だるい・目の下のクマ・頭重(低血圧の朝)・目の疲れ・鼻づまり・後鼻漏・口乾く(熱飲)がありました。

日々の生活で『心・食・動・休・環』の養生を実行

お食事は発酵食品を中心に、3度の食事をガラリと変えられ、コーヒーがお好きで甘い物も大好きな方でしたが、スパッと止められました。そして生活リズムも、夜11時には就寝できるよう家事の習慣を変えて、お身体を整えていかれました。

ストレスは漢方の「気」の巡りを悪くします。気には「推動作用」があり、体の中を巡らせる力になっています。したがって、気が不足したり、滞ると、「血・水」の巡りも悪くなります。

漢方薬はストレスによる気血水の滞りを解消し、体の巡りを改善していくものを飲んでいただきました。

家族の中で良い影響

2週間後、「ずっとやりたかった家中の大掃除をやっとする事ができました!」と、お気持ちもガラッと好転されていました。

その後多少の波はありつつも体温も上がり、「この夏のスーパー猛暑も1日も昼間に横になりたくなるような事がなかった!」と喜んでいらっしゃいました。

やはり日々の習慣やご自身の気持ち1つで健康は取り戻せるという事。そして、ご家族の中での1人の気づきや変化は、他の方々へも良い影響を連鎖させ、皆を幸せにできるという事を教えていただきました。

漢方薬を飲み始めて6か月、今ではすっかりお元気になられ、今も量を減らして漢方をお飲みになられています。

多くのことを教えていただいたお客様との出会いに感謝しております。