症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

イケメンがなりやすい?気胸(ききょう)を漢方で予防

25歳の青年

17歳と20歳の時に肺に穴のあく病気(自然気胸)を煩い2度の手術。それにより胸部の鈍痛は治まるも、冬場になって喘息様の咳が止まらず、春先になってやっと止まった感じ。年々咳の程度が酷くなっている。このままではまた手術?という不安。年齢の割に体力が乏しいことも不安で仕方ないとのこと。

気胸(ききょう)とは肺から空気がもれて、肺が小さくなった状況です。10代~30代のやせて胸の薄い男性に多く発生し、某人気男性アイドルの方も気胸になったことで、イケメンがなりやすいと言われているようです。今日ご紹介する方もやはり私からすると羨ましいほどイマドキの華奢な体格で太れない体質。まずはそのベースとなる体力をつけていくことが再発しやすい気胸を予防することにつながります。

同僚が驚くほど元気に

仕事をしながら若い男性が漢方を毎日煎じて飲むことは大変なことだと思いますが、やはり良くなりたい一心で頑張ってくださいました。

10日後には咳が思った以上に減ってご本人もびっくり。今まで食欲というものをあまり感じたことがなかったけど、初めてお腹が空いたと感じて食欲が出たと言われました。

1ヶ月経過後には劇的に咳の頻度が減っていて、出ても2、3回の咳で止まるとご本人は大喜び。その他体調、お通じも良好、朝の寝起きもスッキリ起きられるようになりました。

3ヶ月目には、すっかり咳き込むこともなくなり、顔色の白さにも赤みが出てきて、ある仕事の同僚は「薬が強すぎるのではないか」と驚きと心配のご様子。ご本人は笑って漢方薬を飲んでいることを話しているとのことでした。

その後も徐々に減量しながらも調子よく、もうすぐ一年になろうとしています。冬場になると症状が出るのではないかとの恐怖感は多少あるものの、ご本人もしっかり漢方薬を続けたのだから「大丈夫!」と頼もしくなられました。体力的にも少しずつ自信が出てきたことを嬉しそうに話してくれ、若いっていいな!とこちらも大変嬉しく思いました。今後の益々のご活躍が楽しみです!