症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

不育症で2度の流産、極度の冷え性体質改善!

不育症で悲しい思い

4年前、2年前と妊娠はしたものの、胎児の鼓動が2ヶ月で止まる不育症で流産という、悲しいご経験がある31歳の女性の方のお話です。病院の先生からは妊娠はするし異常はないということで治療もなく、その時も不安なままタイミングで頑張っていました。

 

体質をお聞きすると、基礎体温は問題ないのにとにかく冷える。お風呂に入り温まってもあがると汗が出てすぐ冷えて鼻水が出る。夏でも長袖でないと耐えられず、冬は上も下も何枚も重ね着をするというかなり重症の冷え症でした。

 

「漢方で考える子宮内膜症」でもお話しているように、冷えは瘀血の原因になります。

瘀血とは、血液ドロドロ状態のことです。

漢方では赤ちゃんは”綺麗な血液の塊”と考えるため、綺麗な血液がたっぷり巡っている状態が、赤ちゃんがすくすく育つ環境と考えます。

 

体を温め、血液を補う漢方を飲むこと1年。

完全には冷えは取れませんでしたが、例年とは違う!と言うことで希望を持って頑張り続けました。

 

そして、どうも胃の調子が悪いなと感じて病院に行くと妊娠9週という診断!過去2回の流産は7~8週でしたので、今回は大丈夫かもという期待と喜びいっぱいでお電話いただきました。

 

その後元気な女の子を無事出産!!

 

特に原因不明のことが多い不育症ですが、漢方でできることはたくさんあると感じています。