症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/01/16 (月)

【カラダが喜ぶ『甘味料』とは?】

☆Point☆
精製された白砂糖は控えめに。
自然の甘味を利用したものを、お好みで使い分けると◎
 
[身体に優しい甘味料]
みりん米、米麹、焼酎を原材料に長期間(半年~1年以上)熟成した「本みりん」を選びましょう。糖類や食塩は無添加のものが◎。
甜菜糖砂糖大根(甜菜)の根を使ったお砂糖。カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛などの天然のミネラルが豊富で、善玉菌のエサになるオリゴ糖も含みます。また血糖値の上昇スピードを表すGI値は65。GI値100の白砂糖に比べ身体への負担も少なく、冷やす性質も弱いです。
アガベシロップリュウゼツランという植物から採れる樹液を煮詰めたもの。砂糖の約1.3倍の甘味がありながら、GI値は21と身体に嬉しい甘味料。ダイエットでお馴染み「漢美爽水」の甘味付けにも使用しています。
 
一般的に使われることの多い白砂糖は、さとうきびを化学的に精製したもの。
本来さとうきびに含まれていたミネラル分などの微量成分が取り除かれ、ただの糖の結晶になっています。

この状態になると、身体を冷やす性質がかなり強くなります。
さらに食べると腸で速やかに分解吸収されるため、血糖値は急激に上昇。その後インスリンの作用で急降下するため、また甘いものが欲しくなるというスパイラルに。
血糖値の乱高下を繰り返すことで、糖尿病や血管の老化に繋がっていきます。


ただ甘味自体には、緊張した身体をゆるめリラックスさせる効果も。調味の幅も広がります。

甘い物が欲しい時、料理で甘味付けをしたい時には、自然の甘味を活用した甘味料が安心。
優しい甘味でクセになりにくく、十分満足感が得られますよ。

料理に合わせて使い分けてみられては?
○美味しく健康的に甘味料を使うコツ○
基本的には、食材そのものが持つ甘味を楽しむのが一番美味しく健康的。

料理によっては、塩や醤油、味噌などの味付けで自然と引き立つ甘味を味わうのもいいですね。


甘味料を使う場合は、食材を生かす気持ちで少しずつ加えてみるといいかも。

お菓子作りには上記の甘味料のほか、甘酒や米あめ、メープルシロップ、ドライフルーツを使うことでもいろいろ楽しめます。



〔参考資料〕
LMライフ・イズ・マクロビオティック Vol.9 日本CI協会

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