自然妊娠しにくいと言われ

もう一度、婦人科へ行こうかな・・、今度はもう人工授精をしようかな・・・と迷いながらも、漢方みず堂にいらっしゃたのは、39才の方でした。

基礎体温の高温期は37度以上が1週間以上続く。それでも3年前から妊娠を望んでいるのに授からない。

1年半前に婦人科へ。検査の結果、黄体ホルモン（プロゲステロン）が少なく、そしてご主人様も、精子の数か少なく、異常の割合も多い、運動率も通常の半分。という結果。これでは自然妊娠しにくいといわれたそうです。

ここ数年間で、突発性難聴を繰り返したり、子宮内膜や胆のうに出来たポリープを摘出されてもいました。少なからずこの３年、赤ちゃんが出来なくて悩んだり焦ったりのストレスが一因になっていらしゃるのではと思いました。

せめて3か月は体質改善に専念を

不妊治療を望むにしても、または、不妊治療を予定しているからこそ、母体を整えることが先決。そう思います。一日でも早く赤ちゃんを、そのお気持ちは素直な気持ちだと思いますが、せっかく漢方で体質改善を始められるのなら、できれば６か月、せめて３か月は体質改善に専念したほうがいい、と私はそういつもお客様にご提案しています。授かった赤ちゃんが10か月すくすくとお母さんのおなかの中で育つためにも、それからでも決して遅くはないと思います。

手足やおなか、腰がとにかく冷える、そして貧血気味でたまにフワ～フワ～と立ちくらみやめまいがあるため、冷えを取る漢方と血液を補う2種類の漢方でスタートしていただきました。ご主人様も植物由来の精を補う健康食品を飲んでいただきました。

10か月後に妊娠の兆し？

漢方を始めて1ヶ月後には、3～４日に一度だったお通じが毎日スル～っと気持ちよく。また、立ちくらみやめまいがほとんど気にならなくなりました。

３か月後には髪や爪がのびるのがすごく早くなった！　いい感じに身体が温まる！そして続けて「２カ月ぐらい夫婦喧嘩していたけど2日前に仲直りした！」とも。思わずお客様と笑いあいました。よかったよかった。

半年後の冬には、毎年あかぎれや、しもやけに悩まされるのに、今年は大丈夫！！

漢方を始められて10か月頃、ふいに少し慌てたご様子でご来店されました。次回の来店日はまだ先。そして初めてご主人様とご一緒に。もしかして！！と期待する私に「高温期が２週間以上続いていたのに、きのうから出血があって・・今も出血が・・」「これ、生理ですか？妊娠してないですよね・・」少し動揺されているいるご様子でした。

出血の量が多いこと、体温も下がったことなどから妊娠の可能性は低いと思うこと、ただ高温期が２週間以上続いていらしたことから、化学的流産の可能性があること、そしてそれは妊娠にむけてのいい兆しであることをお話ししました。ただいろんな気持ちが交錯する中で、ご夫婦お二人お帰りになられる後ろ姿をお見送りしながら、お役にたてない申し訳なさと、切なさで胸がいっぱいに。ただ、このような時に敢えて一緒に来て下さるご主人様。きっと、きっと大丈夫。きっとお二人の赤ちゃん授かりますよ。そんな思いもしました。

ちょうど1年がたった春

そしてその２ヶ月後に妊娠検査薬に陽性反応。自然妊娠でした！

もう一度産婦人科に行こうかな？今度は人工授精をしようかな？と思いつつ、またご主人様も途中再検査にいこうかな・・といいつつそのまま、ご来店されてからちょうど１年後の春でした。

つわりもなく、赤ちゃんが産まれる直前まで漢方も続けられ無事に出産。分娩室に入って２０分、安産だったとのことでした！！