症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2026/01/13 (火)

足跡と道に当たる光

春を思い浮かべるようなあたたかい日が続いたと思いきや、
またぐっと冬らしい寒さがやってきましたね。
なんだか令和らしい気温の移ろいだなあと感じながら日々を過ごしています。

2026年が始まりあっという間にひと月。
新年を迎えてからの足取りは前を向きつつも、緊張で微かに震えています。


思い返すと元日の朝は、毎年緊張した気持ちが浮かんでいたように思います。

身が引き締まるような空気感や、人々の勇足を感じるからでしょうか。
初日の出があまりに美しく、眩しすぎるからでしょうか。
それともなんでか「新しい」が全てを光で包み込んでいって0になってしまいそうなんて思い浮かべてしまうからでしょうか。

いつしか新年最初の太陽はすっかり昇ってから拝むことが多くなっていましたが、
昨年2025年の元日は、丁度日の出の時間に自然に目を覚ますことが出来ました。
ずっと緊張していたのにその時は二度寝もせず、 流れるように起きあがり窓を開け、
初日の出をベランダから待っていました。
その時のことは自分で印象的で、今でもたまに記憶が蘇ります。
山の向こう側からじわじわと空を明るくしながら昇ってくる鮮やかな橙色の太陽。
光が当たり始める青く静かな朝の街。
数枚写真を撮って、キンと冷えた空気を肺に目一杯取り込んで白い息を吐くを繰り返しながら、日の出をじっと眺めます。

静かな時間。

気付けばいつも考えすぎてしまう頭の中もなんだか静かです。
目の前の朝日に、ただきれいだなあと浮かぶばかり。
冬の澄んだ空気が気持ちをより鮮明にさせます。
そして同時に眩しいけれど、太陽は寡黙なのだと感じていました。

新しいこれからに緊張していても、変わらず照らしてくれている。
太陽が昇り切って眩しさに直接目で見れなくなるまで、ほんの数分間。
ずっとそんなことを思い浮かべていました。

なぜ元日の朝は緊張してしまうのか。

年末年始の身が引き締まるような空気感や、人々の勇足も、
初日の出の眩しさと美しさも、「新しい」が包み込んでいく感覚も、
すべて自分にとっては要因になっているのでしょう。

時の流れも、まわりの人々の歩みも、年々どんどん早く感じるようになりました。
まわりのスピードに焦ってしまうと、振り返りながらゆっくり進んでいってもいいのかなと思う瞬間があります。
でも歩幅も、愛おしいものも、過ごし方も人それぞれ。
あの日澄んだ空気の中、何も言わずそんな自分も照らしてくれた太陽を思い出すと、
そんな自分も受け入れながら進んでもいいのかもしれないと心に浮かんできます。



2026年。天気が心配でしたが、今年も初日の出に会うことができました。
変わらず太陽は寡黙で眩しくて、美しいです。この先の新しい日々に、足は震え続けています。
でもそれでもいいじゃないと足を撫でながら、一歩一歩進んでいけたらいいなと思います。

日々何に取り組むにもやはり身体が資本。
春までの力も貯めながら、元気に過ごしていきたいですね。
自分のペースも大事にしながら、あたかかくしてお過ごしください。
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